自主防災会を備えるマンションもある

自主防災会は地域としての一体性を持つ必要があることから、町内会や自治会単位で結成されるのが普通です。それでも、少数ですがマンションの住民が独自に自主防災会を結成している事例もあります。

例えば神奈川県横須賀市にある「よこすか海辺ニュータウンソフィアステイシア自主防災会」」は、充実した防災活動を行っており内閣府の「地区防災計画モデル」に選定されています。こちらの自主防災会は管理組合と自治会が共同で結成した組織で詳細な「居住者台帳」を作成・管理し、災害時の要救護支援者などの情報を把握しています。そのほか居住者の中から専門知識を有する人材の発掘と活用を行い、中高校生が災害時生活援助隊の活動を行うなど、住民参加型の理想的な組織を構築している好事例です。

自主防災会設立の手続き手順5ステップ

自主防災会を立ち上げるための手順概要を簡単に説明します。

1.設立の発議

まず、町内会や自治会に設立を発議します。大規模マンションであれば単独で自治会が存在し「防災部」や「安全環境部」のような部署が存在する場合もあるので、それをベースにすれば組織は作りやすいでしょう。

2.結成担当者の選定

発議が認められたら結成の準備を進める担当者を決めます。マンション内に自治会がある場合は、自治会会長や防災担当役員が就任するケースが一般的です。

3.骨子となる基本事項の決定

役員、班構成、規約、活動内容などの基本事項を取り決めます。

4.役員選任と就任依頼

自治会で基本事項が承認されたら、マンションの住民の中からふさわしいと思える人に役員就任を交渉し決定します。

5.承認

最後に自治会総会で承認されれば自主防災会の結成が決定します。

結成方法や活動内容の詳細は京都府の「自主防災組織ハンドブック」にわかりやすく紹介されていますので参考にしてみてはいかがでしょうか。

災害が多い日本には、昔から地域や隣近所による相互扶助の精神が根付いています。年々厳しくなる自然災害への防災意識を高めるためにも、マンション内に自主防災会を備えることは決して無駄にはならないはずです。住民だけではなくマンションオーナーの方も、投資物件に対して防災意識を高めておくことが重要と言えるでしょう。

提供・Dear Reicious Online

【こちらの記事もおすすめ】
思わず共感する40代独身女性あるある
100均グッズで宅飲みをワンランクアップ
生活費月100万円超「ご近所セレブ」の実態
旅行のお土産、いくらが適切?
あぁ、癒やされる。飼いやすいペット5選