これまで数々の迷作… いや、名作をうみだし、猫写真界に甚大な被害… いや、莫大な影響をあたえつづけてきた、ハイパーキャットフォトグラファークリエイターアーティストぐれみけ。
どうしたらそんな写真を撮れるのか。なにかむりやりしているのではないか。ヤラセではないのか。世界中からむけられる、そんな疑惑をブッとばせ!
これまで明かされることのなかった、ぐれみけさんの知られざる撮影の舞台裏とスキャンダラスな写真術の真相に肉薄する!

[講師]ハイパーキャットフォトグラファークリエイターアーティスト ぐれみけさん

こんな猫写真おうちで撮りたい!ぐれみけさんのねこフォト神講座
(画像=『トランカ』より引用)

まずはこの一枚をごらんくだされ。不自然なほど本棚にぴったり収納された猫たち。不気味なまでのカメラ目線。「猫をむりやり入れたのでは!?」「合成なのではっ!?」そんな数々の疑いをかけられた、この一枚。
が、しかし!むりやりしたのではないし、もちろん合成でもない。(京極先生のステマでもありません…!)

ナイチンゲールは言った。”看護は観察にはじまり観察におわる” ─── 写真もまた然り。
この一枚は、そんな猫写真界のナイチンゲール、ぐれみけさんのつねひごろの観察がうみだした傑作なのだ。

猫はくらしのなかのささいな変化に鋭敏である。
いっけんぐうたらしているだけの、ナマケモノの亜種のようにみえるが、彼らはつねにみのまわりにアンテナをはりめぐらせているのだ。
縄張り意識も強く、変わったところがないか、まいにちなんども家のなかをパトロールするという生真面目な習性もある。
この写真は、そんな猫のユニークな習性のひとつ、「ふだん入れないところに入りたくなっちゃう現象」を利用したものだ。

ある日、本棚を整理していたときのこと。ぎゅうぎゅうの本を取りだしていったん床に積んでいたら、その空いたところに猫がすっぽり入っていた。
一匹がそうすると、もう一匹もつられておなじようにするであろうことは、つねひごろの観察で委細承知。猫はけっこう野次馬なのだ。(いや、野次猫か…)