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日々、たくさんの情報が目や耳から入ってきます。
そして、そのような状況に身を置き続けることで、「いつも考え事をしているような気がする」「不安を感じやすくなった」「集中力が続かない」など、思考・感情が揺さぶられることも増えたのではないでしょうか。
とは言っても、生活をしていくうえで情報を切り離すことは難しくもありますよね。
そんなときは、心を安定させてくれたり、集中力を高めてくれたりするヨガのポーズを取ってみませんか。
今回は、「立ち木のポーズ」の効果とやり方について解説していきたいと思います。
ヨガの「立ち木のポーズ」とは?
ヨガの「立ち木のポーズ(ヴリクシャ・アーサナ)」。
“ヴリクシャ”は、サンスクリット語で木の意味を持ちます。
その名のとおり、この「立ち木のポーズ」は大地にしっかりと根を張って、真っすぐに揺ぎなくそびえる木をイメージしたポーズです。
ポイントは、片足で立つこと。
たしかなバランス力を必要とし、それが精神力を養い、心を安定させたり、集中力を高めたりするのに役立ってくれるのです。
そのほかにも、「立ち木のポーズ」を取ることで期待できる効果には、次のようなものが挙げられます。
「立ち木のポーズ」で得られる4つの効果
「立ち木のポーズ」で得られる代表的な効果は、次の4つです。
安定した心を手に入れる
片足で立つ「立ち木のポーズ」は、バランスポーズのひとつ。
グラグラとせずに安定した状態を保つため、またはグラついた姿勢を立て直すためにはまず、心(気持ち)が落ち着いた状態を目指す必要があります。
筋力が備わっていても、心が忙しく動いているとバランスを取りにくくなるからです。
そこで意識を向けたいのが、呼吸。
呼吸を深く、丁寧におこなうことは、心の動きを落ち着けることにもつながります。
反対に呼吸が浅い、早い、止まるのどれかであるときは、それと連動するように気持ちが焦ってきます。
結果、ポーズが顕著に不安定になるでしょう。
ポーズと呼吸をとおして心を落ち着ける、安定させる感覚がつかめると、日常生活にも応用することができるようになります。
集中力を高める
心の安定と似ていますが、「立ち木のポーズ」は集中力を高める効果にも期待することができます。
バランスポーズを取るときのポイントは、先に挙げた呼吸。
それと、一点を見つめる目線、内側に意識を向けることが重要になってきます。
わかりやすく言うと、“よそ見”をしたり、“考え事”をしたりすると、体勢が崩れやすくなるということ。
ポーズを取っているあいだ、目線は一点に向けます。
浮かび上がってくる考え事によって外側に向いた意識は、呼吸に集中することで内側に引き戻すようにしてみてください。
それが、集中力を高めるよい訓練になってくれるでしょう。
足のラインをキレイにする
片足でバランスを取り続ける「立ち木のポーズ」には、足全体の筋肉を引き締めたり、強化したりする効果にも期待できます。
足裏と内ももで押し合うようにしてポーズをキープするため、足の内側のラインをシュッとさせたいという方にもオススメのポーズです。
体内の循環を改善
片足で力強く立ち、骨盤から背筋をスッと起こす。
さらに、腕を頭上に大きく伸ばす「立ち木のポーズ」は、まさに全身を使うポーズです。
そのため、血行促進、それから体内循環の改善なども期待することができるでしょう。
老廃物が排出されやすい体を目指すことができます。
次は、「立ち木のポーズ」の正しいやり方を説明します。