限界集落とは? 限界集落とは「人口の半数以上が65歳を超えており、観光葬祭などの社会的共同生活の維持が困難になった集落」のことを言います。限界集落になってしまう地域にはある特徴があります。 人口が50人未満 人口減少が続 […]

限界集落とは?

限界集落とは「人口の半数以上が65歳を超えており、観光葬祭などの社会的共同生活の維持が困難になった集落」のことを言います。限界集落になってしまう地域にはある特徴があります。

  • 人口が50人未満
  • 人口減少が続いている
  • 山間地や離島
  • 役所や役場から10km以上離れている
  • 集落が行き止まりになる

他にも、自治体の対策が遅すぎたり、部外者を受け入れ難い地域性だったりと多くの問題があるのも実情です。

このような場所に魅力を感じる人が少なく、若い世代が都会へと移り住んでしまうため、高齢者が残り、限界集落となってしまいます。

限界集落へ移住するメリットデメリット

限界集落への移住は可能?実際の暮らしや移住のメリットデメリット
(画像=『移住支援.com』より引用)

限界集落へ移住するには、メリットもあればデメリットもあります。もし、限界集落へ移住を考えているのであれば、引っ越した後に後悔しないためにもメリットやデメリットを把握しておくことが重要です。ここでは限界集落へ移住するメリットデメリットを紹介します。

メリット

限界集落はのんびりした生活ができるだけでなく、美しい自然に囲まれて暮らしたり、新鮮な食材を食べられたりなどさまざまなメリットがあります。ここでは、限界集落に移住する場合のメリットを詳しく見ていきましょう。

自然に囲まれた暮らしができる

限界集落は山間地や離島といった、自然に囲まれたところにあります。都会では見つけられない虫や動物、植物に出会えるのも限界集落の魅力です。

また、交通量も少ないため排気ガスによる汚染も少なく、美しい空気を吸えるのもメリット。健康にも良く、子供を自然豊かな環境でのびのびと育てられます。

新鮮な食材で、美味しい食事が食べられる

限界集落では、野菜や魚といった新鮮な食材を手に入れられます。近くで採れる農産物は安く手に入るだけでなく、近所の人がおすそ分けしてくれるケースもあります。

その地域ならではの、旬の食材を食べられるので、食に対して楽しみが増えるでしょう。

家賃などの生活費が安い

都会に比べると家賃や物価が安く、生活にかかる費用を抑えられます。生活費が安く済むため、趣味や貯金にお金を使えるでしょう。また、土地代や固定資産税も安く、費用を抑えたマイホームを購入できます。

地域に住む人と交流を深められる

限界集落では世帯数が少ないため、協力して暮らしていかなければなりません。そのため、地域に住む人と密な関係を築けるでしょう。都会の気薄な隣人関係に物足りなさを感じている人にとっては、居心地の良い環境と言えます。

また、道行く人がみんな顔見知りのような環境なので、都会に比べると治安が良いのもメリットです。地域全体で子供の様子を見てくれるため、安心して子育てができるでしょう。

デメリット

美しい自然に囲まれ、生活費が安く済むなどさまざまなメリットがある限界集落での暮らしですが、デメリットがあるのも実情です。田舎暮らしに憧れを抱き、引っ越してみたものの「こんなはずではなかった」と後悔しないためにも、デメリットを把握しておくことは大切です。ここでは、限界集落に移住した場合のデメリットを紹介しますので、参考にしてくださいね。

自然環境に苦労する

限界集落は美しい自然に囲まれていますが、その環境に慣れていないと苦労する可能性もあります。例えば、山間地は気温が低いため、寒さが厳しく、冬は暖房代が高くなる傾向にあります。

また、春や夏などには虫がたくさん発生するため、苦手な人は苦労するかもしれません。しかし、比較的新しい住居を探したり、草刈りを頻繁にしたりなど対策をすれば快適に過ごせるでしょう。

公共交通機関や施設が整っていない

限界集落では、公共交通機関が整っていないところが多く、生活する上で車は欠かせません。電車やバスがあったとしても数時間に1本という少ない本数だったり、バス停や駅まで遠かったりする地域も。

また、買い物や病院、カラオケや映画館といった施設も少なく、移動に困ることも出てくるでしょう。そのため、限界集落に移住するのであれば、車の免許は必須です。

さらに、小学校や中学校はあっても高校や大学などがない集落が多く、子供が都心部に出ていく場合もあります。そうなると早い段階で我が子と離れて暮らさなければならないため、覚悟が必要になるでしょう。

仕事を選べない

限界集落では、お店や会社が都会より少ないため、働ける業種に限りがあります。例え仕事があったとしても給料が高くないというケースも考えられます。

しかし、都会で働いた経験を活かして起業する人や自然に囲まれた環境で仕事をする人など限界集落だからこそできる働き方もあります。

電波が悪い

限界集落はへき地にある地域が多いため、電波の悪さも考慮しなければいけません。携帯電話の場合、電波を全く受信しない可能性もあるでしょう。

もし、固定電話や固定回線を引くのであれば安定した通信環境を整えられます。移住先で電話やインターネットを活用した仕事するのであれば、固定回線を引くと安心です。

地域ならではのルールや慣習がある

限界集落では密な人間関係が築けますが、独自のルールや慣習があるため、従わないと孤立してしまう可能性が高くなります。ゴミ出しや会合の席など地域ならではのルールがあり、都会から移住したばかりだと違和感を感じるかもしれません。しかし、彼らはそのルールに従って暮らしているため、どんな慣習やルールでも従うようにするのが無難でしょう。