「もっと収入を増やしたいから、副業や掛け持ちを始めようかな?」
「パートで副業ってしてもいいの?」
このように悩む、パート主婦は多いもの。
そこで今回は
・パート主婦の副業はOK?それともNG?
・パート副業のメリットとデメリットは?
・副業で損しないための基礎知識とは?
の3点から、パート主婦と副業についてご紹介します。
パート主婦の副業はOK?それともNG?
正社員の副業を禁止を就業規則に定めている企業や職場は多いです。
一方で、パートの副業禁止を就業規則などで定めているところは多くありません。
しかし、一部では以下のような理由からパートの副業を禁止しているところもあります。
【パートの副業を禁止している理由】
◆企業秘密の漏洩につながる
コンビニのように同業種を掛け持ちしていると、企業秘密の漏えいにつながるため禁止としている業界があります。
◆割増賃金が発生してしまう
1日の労働時間は8時間が基本で、それを超えると割増賃金が発生します。
1日に2件掛け持ちしていると、2件目の企業は、自社で8時間以上働いていないにもかかわらず、この割増賃金を払わなければいけなくなるのです。
このケースは、隠れて副業をしていると、懲戒解雇につながることもあります。
そのため就業規則をきちんと確認し、事前に了解を取っておくのが安全です。
パート副業のメリットとデメリット
次に、パートの副業のメリットとデメリットを実際に副業をしたことがある主婦の感想を元にご紹介します。
【パート副業のメリットとデメリット】
◆パート副業のメリット
・視野広がり、交友関係も広がった
・飲食店2店のパートを掛け持ちして、昼も夜もまかないが出ていたので、食費がかからなかった
・高時給時間帯を掛け持ちすることによって、効率よく稼ぐことができた
◆パート副業のデメリット
・あまりの忙しさに疲労が溜まり倒れてしまった
・プライベートの時間がなくなってしまった
・睡眠不足になってしまった
・本業と同じ業種の副業を始めたら、飽きてしまった
上記から、楽しく副業をするためには以下の3つのコツをおさえると良いでしょう。
【楽しく副業をする3つのコツ】
1.一日中、体力を使うような組み合わせにしない
2.同業種を避ける
3.働く時間を工夫する
実際、体力温存をしつつ副業ができた方は
「週に2日だけにしていた」
「お客さんが少ない時間帯を狙った」
など、自分に合った工夫の仕方をしている方が多いです。
よくある掛け持ちパートって?
よくパートでかけもちをされているのは、下記のお仕事。
1.日中は事務職や製造業、夜間はファミレスなどのサービス業
2.平日にお休みがある長期のパート、休みの日に単発のパート
このほかに、内職や、web関連の在宅仕事を掛け持ちする人もいます。
1日に2か所以上で働く場合は、比較的、時間の融通が利きやすいファミレスやコールセンターが人気です。
また、自宅でできる副業(在宅ワーク)をする人もいます。
特に、お仕事はしたいけれど、毎日外に出て働けない…という主婦や育児中のママに人気です。
メリット・デメリットを見てみましょう。
•在宅のお仕事のメリット
なんといっても時間の都合がつけやすいこと。家事や育児のほか、趣味や好きなことに時間をかけられます。
また、その趣味自体を仕事にすることも可能。大きな資金を用意する必要もなければ、難しいスキルがなくても、簡単に始められるケースは少なくないので、息抜き目的で始める人も多いようです。
•在宅のお仕事のデメリット
一番は、自分で管理しなければならないこと。
スケジュール、お客様管理や入出金管理、確定申告等の手続きも自分でしなければなりません。
主婦の副業を成功させるコツは、
・いつでも楽しさを重視した仕事をする。
・具体的な数値目標(例えば月に○万円稼ぎたい!など)を持って仕事をする。
・現状ではなく、将来の為に常にキャリアアップを意識して仕事をする。
この3点のようです。
趣味の延長だとしても、漠然とやっていては、形になりにくいもの。
何らかの目的意識がないと、仕事として続けるのは難しいのです。
『アフィリエイト』、『クラウドソーシング』、『ハンドメイド』、『フリマアプリ』など、選べる種類は多くあります。
自分に合った副業について、考えてみてはいかがでしょうか?
パートの掛け持ち、気を付けるべき点は?
パートの掛け持ちをする際に、気をつけたいのは2点です。
•メインとしている会社が掛け持ちOKかどうか
先述のとおり、正社員ほど制限されていない副業ですが、掛け持ちが可能か確認しておきましょう。
法律的には、副業を禁止する法令はありません。
そのため雇用条件に「ダブルワーク禁止」の項目がない場合は、掛け持ちOKと解釈して良い場合がほとんど。
もしくは求人の際に「ダブルワーク歓迎」などと書いてあれば安心です。
•税金と保険について
また、掛け持ちパートをしている場合は年末調整の際、全ての収入について確定申告が必要になります。
複数の収入の合計額によっては所得税が課せられたり住民税が増えることも。
また、収入合計が一定額を超えるようになると、自分で社会保険に入る必要が出てきたり、配偶者控除がなくなる場合もあります。
夫の職場の手続きも必要になりますので、家族で相談をしておくと安心です。
副業で損しないための基礎知識とは?
では、パートで副業をする場合、どのようなことに気をつけたらいいのでしょうか。
よく、「マイナンバーを会社に伝えておくと、副業がわかってしまう」と聞きます。これは誤った情報です。
マイナンバーは個人情報の取り扱いが厳しく規定されていますので、行政から企業に情報が提供されることはありません。
したがって「マイナンバーによって副業がばれる」ということはありません。
しかし、最もわかりやすいポイントは「住民税」。
住民税の徴収は1つの企業からまとめて源泉徴収されることになっていますので、企業が調べようと思えば調べられます。
副業禁止の企業の場合には注意してください。
また、副業も含めた収入によって確定申告、社会保険の加入が必要になってきます。
◆副業と確定申告について
副業の収入が年間20万円未満である場合は確定申告不要です。
※ただし、副業が給与支払いではなく、webライターなど直接支払いの場合は「所得(収入―必要経費)」が年間20万円未満の場合になります
(参照:厚生労働省「副業・兼業」)
◆副業と社会保険の加入・扶養枠について
厚生年金等の社会保険については、「年収106万円の壁」ができましたが、
・毎月8.8万円以上の収入を得ている ・学生ではない
などいくつかの条件をすべて満たした場合にのみ適用されます。
つまり、それらの条件を満たしていなければ、掛け持ちをして年収106万円以上の収入があったとしても社会保険に加入することなく、かつ扶養に入ったままでいることができます。
ただし、年収150万円を超えると扶養枠から外れなければいけません。
(参照:ハッピーパートプロジェクト「パート主婦は厚生年金で得をする?損をする?」) (参照:厚生労働省「平成28年10月から厚生年金保険・健康保険の加入対象が広がっています!(社会保険の適用拡大)」)
まとめ
パートをしながらの副業は、上手に使えば、仕事を楽しくすることもできますし、たくさん稼ぐことも可能になります。
金額を調整することで、引き続き扶養枠内で働くことも可能です。
活用の際には後々トラブルにならないように、事前に就業規則などを確認し、できればきちんと企業に了解を取ってから始めることをお勧めします。
提供・しゅふJOBナビ
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