常識に縛られず、自分の美学に沿って生きる
――今回は映画監督役ですが、芸術系のお仕事には、常識を知りつつ、ある意味非常識な面もあったほうがいい気がします。松本さんも常識と非常識は共存していますか?
『雨に叫べば』より
松本「してます。特に今の時代は、常識的じゃないと世間から受け入れられませんよね。でも私は常識的という考えに偏らず、それよりパッションのタイプ(笑)。たとえば常識、ルールがあったとしても、それがすべて正しいかは分からない。違うと思ってることがあったらイエスマンになってはいけない。『このルールおかしいよ』って、疑う感性は持ってないといけないと思います」
――そこには何が大切だと思いますか?
松本「自分にとっての美学かな。それは自分の人生経験で取捨選択していいと思う。非常識だと言われようが、自分にとって正しくて美しいものなら。もちろん人に迷惑をかけるようなことはいけないけれど。美しい行いなのかどうか。自分の美学に沿って生きるのは大事だと思います」