春に関する四字熟語を探そう
「春」という言葉の意味を紐解くと、季節の「春」はもちろんのこと一年の始まりなどを意味する言葉として紹介されています。
また大人として成熟することや、その状態に近づくといった「性的な意味」として受け取られることもあります。ここでは、「春」という漢字を含む四字熟語について取り上げ紹介します。
季節をあらわす言葉や、戒め、古くから伝わることわざなどさまざまなカテゴリに分けました。春が含まれた四字熟語をたくさん探してみましょう。
春に関する四字熟語《季節》
四字熟語で「春が来た」ことを知るのはとても美しいと感じませんか。難しい四字熟語も多いのですが、言葉の意味を知ることで季節の移ろいも感じることができるでしょう。春という漢字がつく素敵な意味を持つ四字熟語をまとめました。
季節にまつわる言葉で、うららかな春を思い起こせる四字熟語ばかりを集めています。春の日差しや鳥の鳴き声など春になると感じられるわくわくした気持ちなど、さまざまな事柄を思い浮かべながら読み進めてくださいね。
春彼岸の前後で違う日暮れの様子がわかる言葉
春日遅遅(しゅんじつちち)
春の日が長く、暮れるのが遅いさま。春の日がうららかでのどかなさま。
出典:dictionary.goo.ne.jp
秋の日はつるべ落としともいわれるほど早く暮れていき、夜長の時期になります。冬も冬至を過ぎるとわずかに日が長くなり、春が来ると夕方になってもまだ空が明るいと感じることも増えてきます。
春彼岸の前後でも日暮れの時間が違いますよね。この四字熟語の意味をかみ砕くと日一日と日暮れの時間が遅くなっていく様子を思い浮かべられるでしょう。あたたかなはるかぜや花の香りなども想像できる言葉です。黄昏時に入る前のわずかな時間帯を楽しめる四字熟語です。
三寒四温を表現する言葉
春寒料峭(しゅんかんりょうしょう)
春になって寒さがぶり返し、肌寒く感じられるさま。
出典:dictionary.goo.ne.jp
春になると日増しに暖かな日が増えていきますが、突然寒さがぶり返すこともあります。四字熟語で言い換えるなら三寒四温が当てはまります。ここで紹介する言葉は三寒四温の「3日間続く寒さ」を意味する四字熟語です。
手紙にこの四字熟語を含め「ご自愛ください」とつなげると、季節替わりの時期だから体調を崩さないようにしてくださいと伝えられます。声に出して読んでみると、かっこいい響きですよね。春先の肌寒い日にこの四字熟語の意味を思い出してみましょう。
春の光を思い浮かべられる言葉
春和景明(しゅんわけいめい)
春の日の穏やかで、光の明るいさま。春の穏やかで、明るい陽気のこと。
出典:dictionary.goo.ne.jp
春、3月や4月のころになると柔らかな日差しが感じられるようになります。また、うらうらと穏やかで暖かな風も感じられるようになりますよね。この四字熟語は、日差しの穏やかさや柔らかい光に感じる「春」を意味する言葉です。
この言葉から春特有の芽吹きの香りも感じられるのではないでしょうか。おめでたい言葉で、お正月の書初めの言葉にもおすすめしたい美しい四字熟語です。行書でこの四字熟語をしたためられたら、かっこいいことでしょう。
春の夜の美しいさまを表現する言葉
春宵一刻(しゅんしょういっこく)
美しい春の夜の心地よさ。春の宵の満ち足りた楽しいひととき。
出典:dictionary.goo.ne.jp
春の満月のころの空は澄み渡っていて寒くもなく、のんびりと歩けます。また、地域によっては夜桜見物を楽しめる時期とも重なりますよね。夕暮れ時から宵のうちに美しい桜を見ながら散歩をし、月が昇ってからは月を見ながら歩くといった楽しみ方が想像できます。
春の夜にしか楽しめない美しいものをどんどん探してみたくなる四字熟語です。そろそろコートを脱いで身軽になれるころ、ほろ酔い気分で夜道を歩いても気持ちよく過ごせる時期ではないでしょうか。
実は誤解が多い「春」を意味しない言葉
小春日和(こはるびより)
冬の初めの春のように暖かく、穏やかに晴れた天候のこと。
出典:yoji.jitenon.jp
意味について誤解が多い四字熟語です。小春日和とは、晩秋から冬にかけて秋晴れで日差しや空気が暖かく感じられる日を意味しています。
春のような一日をたとえた四字熟語で、冬から春にかけての暖かい一日を意味する言葉ではないことを覚えておきましょう。春と秋の季節は似ているようで全く異なります。
この四字熟語の意味については、アイスブレイクの話題などにもおすすめです。教養や常識の範囲ともいわれる「小春日和」の意味ですが案外知られていないようですよ。