1Fでまずは受付。タイルカーでの記念撮影も忘れずに♪
入口に入ると、受付、ショップ、体験工房がありますが、ここ1Fの目玉はコレ!!
タイルで埋め尽くされた車!! よくぞ、まぁ、これだけビッチリと!よーく観ると、ライトの部分に「かさ はら」、バンパーには「大すき タイル」と書かれていたり…これを造った人たちが、どれだけタイル好きなのかがわかります。
ナンバープレートは「多治見 2009-11」。このミュージアム自体は2016年にオープンしたのですが、この タイルカー は、2009年11月に作られたのでしょうか。
尚、観覧料300円(高校生以下は無料!)が必要なのは3F〜4Fの展示場だけではありますが、2Fのタイルコンシェルジュ、1Fの体験工房、ショップのみをご利用の方も、まず入館したら目の前にある受付でその旨をお伝えください。
「体験工房」でオリジナル作品を作ろう!
さすがに車のような大物は作れませんが、1Fの奥にある「体験工房」では、自分が選んだモザイクタイルで、自分が好きなようにデザインした小物が作れます。受付で、1アイテム500円の引換券を購入してから来てくださいね。
どれを選んでも一律500円
作れるのは、写真立て、コースター、小物掛け、ミニチェア、ミニデスクです(上記の写真を参照)。体験工房のカウンターで何を作りたいかを申し出て、ベースの素材を受け取ります。このベースに自分好みのモザイクタイルを貼り付けていく、というわけなのですね。
作業テーブルには、1組ずつ案内してもらえます。8人で1テーブルくらいなので、他のお客さんと相席になることもありますが、テーブルの仲間同士で仲良くなると、それもまた楽しいですヨ。
たっくさんのモザイクタイルに触れよう!
席を確保したら、まずはモザイクタイルを取りに行きましょう!
スタッフさんから「余ったタイルはご自分で元に戻して頂いております。取りすぎると最後が大変ですよ〜。」と言われるのですが、この色鮮やか、形豊かなタイルを見てしまったら、「アレもソレもコレも、使いたーい!!」となってしまうに違いありません。
集める前から「こういうデザインにしよう…」と念入りにデザイン計画をしている人から、思い思いのままに貼り付けていく人まで様々です。あなたはどちらのタイプ?!
小さなお子様連れの方に嬉しいのは、モザイクタイルは一般的な木工用ボンドで貼り付けられるので、子供が好きなように創作できる、ということ。ちょっとくらい、手がベタベタになっても大丈夫です。
作業テーブルのすぐ後ろに、手を洗う場所もあるのもありがたいです。
さて!出来上がったら、木工用ボンドが少し固まるまで…せめて30分くらいは寝かしておきましょう。慌てて帰ってみたらば、崩れていた…というのは悲しいですもんね。(最終的にガッチリ固まるのは、木工用ボンドなので24時間くらいはかかります)
そんな30分を潰すのに良いのが、3F〜4Fのミュージアム!
3F〜4Fのミュージアムも見応え満載
一番最初の受付でミュージアムチケット300円を購入すると、服の上に貼るシールが貰えるので、よく見えるところに貼り付けてから展示場へ向かいます。ミュージアム内であれば、どのタイミングで展示場に行っても、何度でも行き来しても大丈夫です。
先ほど述べた通り、4Fまでエレベーターで登ってから、階段で降りていくのが一番ラクに楽しめると思いますので、4F→3Fの順でご紹介します。
4F:実際に使われていたタイル作品がいっぱい
入口のある1Fは洞窟のような雰囲気なのですが、4Fに来ると、そのギャップに驚きます。パァーーーっ!と明るい光景で、一面、色鮮やかなモザイクタイルが。
一番最初に目に入るのは、キラキラと宙に浮いているかのようなモザイクタイルたち。ここは外へとつながっています。青空が見えたり、当然、雨の日は雨が振り込んで来ます。
近くに寄って観ることも触ることもできます。雨ざらしになるような場所にあって大丈夫?!と思うかもしれませんが「タイルは雨にも風にも日光にも強い!」というメッセージを込めて、あえてこういう半屋外に展示してあるとか。
この4F、全体的なディレクションこそ 藤森照信 さんが指揮を取ったそうですが、展示品は実際に使われていたものばかり。このミュージアムができるずっと以前から、モザイクタイルを守りたいという笠原町の有志が、解体されそうになったモザイクタイル作品を集めてきたんだそう。
トイレも何とも昔懐かしい…昔のおばあちゃん家のトイレも、モザイクタイルだったなぁ…などと、ぼっとん便所 を思い出してしまいます。(現代っ子は「ぼっとん便所」なんて知らない?!)
3F:タイルの歴史&製造方法
3Fは、タイルの歴史や製造方法の紹介、また今となっては貴重な昭和のタイルたち、そして定期的にテーマの変わる企画展示室があります。
モザイクタイルは最初から「タイル」として作られたわけではなく、 【山内逸三】という 茶碗 を製造していた窯元が、茶碗製造の技術を生かして大量生産を成功させたんだとか。ここで、「ミュージアム外観の花柄に茶碗が使われている」所以に繋がりますね。
面白いのは、上記の写真にある「貼り版」 。モザイクタイルはとても小さいので、一つ一つ貼っていては時間がかかる!ということで生まれたんだそう。壁にかかっているのが木製の「貼り版」 、床に並べられているのが、実際にタイルがハマった状態です。
タイルをはめたら、上から紙を貼り、一旦ぺろっと剥がす、その裏に接着剤を塗り、壁に施工する。接着剤が乾いたら、紙を剥がせば、完成ー!というわけですね。これらの貼り版デザインはタイル職人が自ら行っていたんだそう。