「モザイクタイル」とは、とーっても小さいタイルのことで、その魅力は奥深い!常設の展示品も素晴らしいですが、小物作りも楽しんでみませんか?!ワンコイン500円で自分だけのオリジナルアイテムが作れるので、カップルからファミリーまで色んな方に人気です♪

モザイクタイルの生産が盛んな「多治見」とは?!

今やすっかり 多治見 は全国区で有名。今回ご紹介するモザイクタイルで…ではないのが残念なのですが、「この夏、最高気温を更新したのはどこ?!」というニュースで「多治見」に聞き覚えはありませんか?

そうです。熊谷や館林などと一緒に、毎年、真夏の最高気温を競い合っている、あのアツイ街(笑)多治見 です。

そんな多治見は岐阜県でありながらも、名古屋のベッドタウン といわれるほど、交通網や地理的にも名古屋寄り。いわゆる岐阜市といった岐阜県の中心地とは文化や産業、方言も異なります。

ワンコイン小物作りも楽しもう!【多治見市モザイクタイルミュージアム】(岐阜)
(画像=まき子 トリップノートより引用)

多治見の文化・産業といえば、やっぱり 美濃焼 。隣の街、土岐市や瑞浪市と合わせて3つの街で生産される陶磁器のことを 美濃焼 と呼びますが、土岐市や瑞浪市は「食器類」が盛んなのに対し、多治見市はもっと広義的な 「セラミック」という分野で生産量が日本No.1!

ワンコイン小物作りも楽しもう!【多治見市モザイクタイルミュージアム】(岐阜)
(画像=blog.goo.ne.jp トリップノートより引用)

今回ご紹介する【モザイクタイル】も、そのセラミックの一つ。ただのタイルとは異なり、小さな小さなタイル です。多治見市の中でも 笠原町(かさはらちょう) はモザイクタイルの生産量が、これまた日本No.1!

【多治見市モザイクタイルミュージアム】も、その 笠原町 にあります。

子供から大人まで楽しめる【多治見市モザイクタイルミュージアム】

タイルというのは、そもそも「芸術品」ではありません。少し古い家、銭湯、旅館などでよく見かけるように、水場など、生活に馴染んだ場所に使われています。

でも、現代家屋ではほとんどタイルは使われていないので、現代の子供は「タイル」といってもピンとこない子が多いのではないでしょうか。

そんな次世代にもタイルのことを伝え続けたい、そしてこれからの時代に合うタイルを提案したい、ということで立ち上がったのが 【多治見市モザイクタイルミュージアム】です。

有名な建築デザイナー【藤森照信】さんが全体を監修

ワンコイン小物作りも楽しもう!【多治見市モザイクタイルミュージアム】(岐阜)
(画像=blog.goo.ne.jp トリップノートより引用)

「笠原町のモザイクタイルのミュージアムを作りたい!」という市民の熱い想いを引き受けて、ミュージアム全体のデザイン監修を行ったのは、知る人ぞ知る、有名な建築デザイナー【藤森照信】さんです。

【藤森照信】さんがデザインした建築物は、日本ならではの温もりを感じられる…でもちょっとだけ “非日常” が盛り込まれたテイストが特徴で、【多治見市モザイクタイルミュージアム】も、外観全体、内装、4Fの展示物など、アチコチに “藤森エッセンス” が散りばめられています。

看板がない?! 入口はどこ?!

ワンコイン小物作りも楽しもう!【多治見市モザイクタイルミュージアム】(岐阜)
(画像=blog.goo.ne.jp トリップノートより引用)

まずファサード。「え?これだけ?」と思うかも知れませんが、本当にこれだけです。よくある「○○ミュージアム」とババーン!と書かれた旗がなければ、看板もありません。さりげなーく「入口↑」という立て札があるだけ。

ワンコイン小物作りも楽しもう!【多治見市モザイクタイルミュージアム】(岐阜)
(画像=blog.goo.ne.jp トリップノートより引用)

それに「入口?! どこが入口?!」と思う方も多いはず。傾斜面にある細い小道を辿って行くと、そこにある小さな扉が入口です。この一本道の「この先は何があるんだろう?」と、ドキドキするようなあしらいも粋ですよね。

ワンコイン小物作りも楽しもう!【多治見市モザイクタイルミュージアム】(岐阜)
(画像=blog.goo.ne.jp トリップノートより引用)

入口の前まで来ても、特に何も書かれていません。まるで、何か秘密の部屋の前に来たかのような、隠れ家のような感じ…でも、それが逆に好奇心をそそります。

外観は美濃焼の粘土の「採土場」

ワンコイン小物作りも楽しもう!【多治見市モザイクタイルミュージアム】(岐阜)
(画像=blog.goo.ne.jp トリップノートより引用)

ミュージアムの全体的な外観、モリッと何かが出て来たかのような茶色の建物は、美濃焼の材料となる粘土の 採土場 をイメージしているんだとか。

この土色の壁には、遠目からは小花のようなものが散らされているように見えますが、近くに寄ると、タイルで表現されているのがわかります。

ワンコイン小物作りも楽しもう!【多治見市モザイクタイルミュージアム】(岐阜)
(画像=blog.goo.ne.jp トリップノートより引用)

その中に混ざって、いくつか 茶碗 が混ざっているのがわかるでしょうか?「なぜ、茶碗?!」と思うかもしれませんね。そのワケは、3F展示場に展示されています。(後ほどご紹介します)

1F〜4Fの階段は「登り窯」をイメージ

ミュージアム内は、1F〜4Fに分かれています。エレベーターがあるので、足腰が不自由な方、4Fまで登るのが辛い方にはありがたいのですが、ぜひ 階段 も観てみてください。

ワンコイン小物作りも楽しもう!【多治見市モザイクタイルミュージアム】(岐阜)
(画像=blog.goo.ne.jp トリップノートより引用)

この階段も、ミュージアムの一つです。美濃焼 といえば、 登り窯 という傾斜面を利用した焼き窯が有名ですが、そんな登り窯をイメージして作られたそう。

4Fまでエレベーターで登ったあと、1階ずつ階段を降りて行くのがラクかつ満喫できるルートだと思います。

大人も子供も楽しめる「体験工房」

このミュージアムでは、展示品に実際に触れてもOKであったり、自分でモザイクタイルを使ってモノを作れる「体験工房」があるなど、大人だけではなく子供も楽しめるのがポイント!「体験工房」ではワンコイン500円 でオリジナルのモザイクタイルグッズが作れるので、ファミリー、友達同士、カップルにも大人気です♪

なお「体験工房」は木工用ボンドを使うので、乾かすのに30分くらいかかります。なので、【体験工房】 → 【乾かしている間にミュージアムを散策】という流れがオススメ!

今回は、体験工房の様子をメインに、入館してからの楽しみ方についてもご紹介します。