結婚式は自分が主役になれる人生のメインイベント。ですが、新型コロナウイルスの感染拡大で開催を断念するカップルも多く、高額なキャンセル料の支払いをめぐるトラブルも問題になっています。
写真はイメージです(以下同じ)
リクルートブライダル総研が行った『結婚総合意識調査2021』によると、コロナの影響により披露宴やウェディングパーティなどの結婚関連イベントを延期、またはキャンセルしたのは51.9%とおよそ2組に1組。 20年の秋、4歳年上の男性と入籍した飯島萌香さん(仮名・29歳)も開催予定だった披露宴を中止しています。
コロナ禍で医療従事者のため結婚式は中止を決断
「この時期はちょうどGo To トラベルのキャンペーン期間で、結婚式を行う人が一時的に増えていたのは知っていました。ただ、彼は医療従事者だったため、キャンセルするしかなかったんです」 ちなみに夫は、患者さんのリハビリなどをサポートする理学療法士。勤務先はコロナ患者も受け入れている大きな病院だったこともあり、開催はやはり難しかったようです。 「でも、中止を決定したのは式の予定日の約5か月前の20年5月。彼と何度も話し合いましたが、この年の秋までに収束するようには見えなかったからです。それでキャンセル料が内金として払った5万円だけで済む、このタイミングでやめることにしました」
「式を挙げるべきよ!」しつこい友人が出現
親族や一部の友人たちには結婚することをすでに伝えていましたが、幸いなことにキャンセルしたのは招待状を送る前。すでに話してしまった相手には披露宴を中止することになったと後日伝えたそうですが、1人だけ「せっかくだから式を挙げるべきよ!」としつこく言ってくる人がいたそうです。 「中学・高校で一緒だった友人のN美です。学生時代はそこまで親しいわけじゃなかったけど、お互い大学進学で上京してから急に仲良くなって。私も彼女も慣れない土地で心細いっていうのもありましたが、学校は別々でも当時はよく家を行き来していました」 N美さんは、やや自己中心的な性格だったらしく、たまに癇癪(かんしゃく)を起こして自分に非があるのに一方的に萌香さんを責めることも。 やがて一方的に絶交を言い渡され、それから数年間は交流がなかったそうです。