日本中で高まっている投資熱。リスクのある個別株への投資に抵抗感をもつ日本人は少なくないが、堅実に上がる成長株をチョイスできれば儲けの幅は大きく広がる。10万円を元手に個別株投資の”コツ”を掴み、ワンランク上の投資術を身に着けよう!

優待生活おじさん・桐谷さんが語る「10万円でできる株主優待生活」

年1000万円株主優待ゲットの桐谷さんが教える「10万円で始める優待株生活」
(画像=『女子SPA!』より引用)

桐谷広人氏

小春日和の平日の昼下がり。優待株生活で名を馳せる桐谷広人さんの自宅を訪問すると、宅配業者とバッティングした。

荷物の送り主は、キノコの総合メーカー・ホクト。桐谷氏は、株主優待のキノコ商品の詰め合わせを毎度のことのように受け取ると、玄関口に積みあがった未開封の各社の優待品の山の上に造作なく置き、商品券や数百万円分のクオカードで敷き詰められた自室に我々を招き入れた。

37年の投資歴を持つ桐谷氏。一時は数億円の資産を築いたものの、リーマンショックで大暴落に見舞われて窮地に陥る。当座の生活をしのぐためにすがったのが、株主優待で得た商品・金券だった。

「現在はおよそ1100社の株を保有しています。優待があるのは900社以上。商品やサービスを含めて1年間で実質1000万円分以上の優待を得ていますね。生活費は家賃と光熱費程度で、配当が手取りで年に500万円弱入るので生活には困りません」

投資鉄則は「優待と配当の利回りの合計が4%以上」

桐谷氏の投資鉄則は、優待と配当の利回りの合計が4%以上であること。最近の一押しが、ひろぎんホールディングスだ。

「予想配当利回りが3%台後半で、加えて100株以上1000株未満で2500円分のカタログギフトとひろしま美術館の招待券2枚が優待として手に入り、広島カープとサンフレッチェ広島のチケット抽選権まで得られます」

優待株は長期保有によって内容がグレードアップするケースも。

「自動車関連企業のユニプレスは、株主優待ポイントが1年で1000、2年で2000、3年以上で3000と膨らむ。これは配当にはない利点で、優待という日本独自のシステムの恩恵です。株主優待を行っている企業のうち4割程度が長期保有優遇を設けています」