地方移住した場合、収入と支出はどれくらいになるのでしょうか?リタイアして地方に移住した50代・60代夫婦2人暮らしのリアル家計簿を紹介。都会生活より増える支出、減る支出に注目して解説します。

リタイア夫婦の地方移住! リアル家計簿を公開

内訳 月額 年額
【所得】 350万円
年金(夫) 250万円
その他(配当) 100万円
【支出】 15万1000円 271万8500円
水道光熱費 上下水道 8000円 9万6000円
電気 8000円 9万6000円
ガス 8000円 9万6000円
保険料 生命保険・医療保険 40万円
自動車保険 9万円
社会保険料 国民年金 18万円
医療費 3万円
食費+日用品 食費 5万円 60万円
外食 1万円 12万円
その他(お酒) 2万円 24万円
通信費 携帯・固定電話・ネット 1万5000円 18万円
車両・交通費 ガソリン代 1万2000円 14万4000円
生活費 雑貨・日用品 1万円 12万円
娯楽費 本、音楽、映画、新聞 1万円 12万円
交際費 町内会費・自治会費 1万2000円
自動車税(2台) 6万円
固定資産税 13万4500円
【収支】 78万1500円

地方移住をする人の中には定年退職を迎える60代に移住をする人も多くいます。仕事や子育てを終え、リタイア後の第2の人生を自然豊かな環境で自分の好きなことをしながら生活するのは素敵ですね。

夫がリタイア後の60代に地方移住をした場合、毎月の収入と支出はどれくらいになるのでしょうか。そこで今回は長野県に移住した50代・60代、2人暮らしのTさん夫婦の家計簿を表にしてみました。地方移住後に増える支出や減る支出に注目して解説します。

地方移住して増える支出は?

リタイア後に地方移住した夫婦の家計を公開!(50代・60代夫婦編)
(画像=『移住支援.com』より引用)

都会から地方移住をすると、ライフスタイルに大きな変化があります。田舎での生活は、これまでの人生では体験ができなかったことにも新たに挑戦できるでしょう。その一方で家計の面に注目すると、移住して増える支出があります。それでは実際にTさん夫婦が移住後に増えた支出の内容を見ていきましょう。

上下水道

Tさん夫婦の場合、上下水道の料金は月8,000円となっています。東京都の2人暮らしの水道代の平均は月3,326円。都会に比べると田舎では水道代が高くなることがわかります。

地方は都会よりも少ない人口で水道事業にかかる施設の維持費の負担をしなければいけないため、1世帯あたりの負担が大きくなります。

自治体によって水道の基本料金は変わるので、移住の際は各自治体の水道の基本料金を調べておくと、移住後に増える支出のイメージがしやすいでしょう。

ガス代

地方では繁華街を除いてプロパンガスを使用します。プロパンガスは都市ガスよりも割高です。全国の2人暮らしの都市ガスの平均が4,000円ほど。それに対してTさん夫婦の毎月のガス代は8,000円となっています。

しかし、Tさん宅では薪ストーブを利用しているため、冬が長い長野県に住んでいるわりにはガス代が抑えられていますね。薪は知り合いから無料で入手しているので家計の節約ができています。