奈良県へ引っ越しや転勤、移住を考えている人は必見!奈良県の魅力や基本情報、おすすめの市町村などを紹介しています。それに加えて、移住支援情報や就業支援情報についても解説します。奈良県に興味を持っている方、移住しようと考えている方は参考にしてください。

奈良県ってどんなところ?

人口 1,322,000人 (推計人口、2020年12月1日)

1300年の歴史を誇る古都奈良は、日本の国のはじまりを体感できる世界遺産に囲まれ、国宝・重要文化財の建築・仏像が数多く残されています。奈良県は大きく分けて、奈良県民の多くが住み、田舎と都市部がバランスよく共存する北西部と、「奥大和」と呼ばれる山岳地帯の南部と高原が広がる東部に分けられます。奥大和は、広い面積に集落が点在する、のんびりしたところです。奈良県は、豊かな自然、現代と昔が調和した町並みなど、心癒やされるさまざまな魅力が満ちています。まずはその特徴と魅力を調べてみましょう。

奈良県の特徴や歴史(歴史がある自治体であれば)

古墳時代前期に、畿内の豪族が力を強めて周辺地域に覇を唱え、その後現在の日本地域の大半を支配する大勢力となり、ヤマト王権と呼ばれました。ヤマト王権成立以来8世紀末まで、この地域に大和朝廷の天皇の宮があり、都が置かれました。その後、710年に平城京遷都が行われ、奈良時代が始まりました。豊臣秀吉の時代は、郡山城に豊臣秀長が拠を構え、地域の再編と産業奨励に乗り出しヤマトは安定しました。昭和末期から平成初期には、バブル景気により大阪都心部の地価上昇の影響を受け、県内でも地価上昇が進み、県内の人口は増加していき、ドーナツ化現象の影響を大きく受けました。2000年以降は都心回帰に影響もあって人口は減少に転じていますが、生駒市や香芝市、葛城市、奈良市など、大阪から近いエリアでは開発が進んでいます。そのため、県外就業率が日本一高く(2005年国勢調査)、昼夜間の人口差が大きいのが特徴です。観光地としての面でも、1993年に法隆寺地域の仏教建造物が、1998年には古都奈良の文化財が世界遺産となり、2004年には紀伊山地の霊場と参詣道が、ユネスコの世界遺産に登録され、今日では、世界的に有名な日本の観光都市として栄えています。

高速道路や新幹線、空港へのアクセスの良さ

県人口の9割以上が居住する北西部の奈良盆地からの最寄りの空港は、大阪府にある関西国際空港または大阪国際空港(伊丹)です。ほかに神戸空港や、宇陀地域では中部国際空港も選択肢に入り、十津川村など県最南端部では南紀白浜空港も選択肢に入ります。羽田・成田空港から関西・伊丹空港までは約1時間、関西空港から奈良へは鉄道を利用すると約1時間20分、東京駅からは新幹線を利用すると約3時間から3時間20分の距離にあります。北西部は鉄道、道路とも交通網が発達していますが、南東部では自家用車があった方が生活しやすい環境といえましょう。なお、リニア中央新幹線が奈良県を通る計画があります。

その他の情報

奈良県は、典型的な盆地気候で、夏はかなり蒸し暑い日が多く、冬の寒さはどの地域でも厳しいです。気温の年較差・日較差の大きいいわゆる内陸性気候で、奈良における年平均気温は14.6度、降水量は年間を通じて1333.2mmと比較的少ないです。吉野地区は年間を通して雨が多く、日本でも有数の多雨地帯であると同時に台風銀座でもあります。奈良盆地の山陵地帯は、自然林が点状または帯状に連なり、奈良盆地の田園風景及びそこに散在する数多くの文化遺産と一体となって素晴しい歴史的自然環境を形成しています。高山部の自然林地帯を中心とする南部吉野山地は、険しい岩峰、深い渓谷、早瀬急流、いくつもの瀑布が連続するすぐれた山岳風景とそこに息づく多様な動植物が織りなす素晴しい自然環境に恵まれており、豊かな自然とふれあうことができます。奈良県は、大阪との距離が近いこともあり、住宅開発が進んだ結果、大阪市や京都市のベッドタウンとなっており、県民の8分の1が大阪市や京都市など県外へ通勤・通学しています。県北東部の 宇陀市では榛原を中心にベッドタウン化が見られ、名阪国道沿いの奈良市都祁地区や山添村では、工業団地が見られます。吉野地区は、奈良県の3分の2近くの面積を占める森林地帯で、世界遺産の大峯奥駈道・熊野古道もあり、山岳信仰の霊地として古くから多くの信仰を集めています。大淀町など郡北部の一部の地域では、近鉄吉野線沿線であることや比較的可住地が多いことから、大阪市や京都市のベッドタウンとしてニュータウンが開発されています。

奈良県の移住支援・就業支援制度

奈良県に移住したい!どこの市町村がおすすめ?移住や就業支援の制度などを調査!
(画像=『移住支援.com』より引用)

続いて、奈良県にはどのような移住支援・就業支援制度があるのか見てみましょう。

空き家コンシェルジュ

空き家コンシェルジュでは、田舎ゆえの地域性や文化の違いからさまざまなトラブルがおきないよう、住居選びだけでなく、地域性をしっかり考え、自治体と連携しながら間違いのない「田舎暮らし」をサポートします。また、実際に生活をはじめてからのアフターフォローも責任をもって対応してくれます。空き家に住んでみたい人、活用したい人は、まずは電話かメールで空き家コンシェルジュに相談してください。費用は無料です。NPO法人空き家コンシェルジュ 電話0744-35-6211

市町村空き家バンク

空き家の賃貸や購入を考えている人は、まず空き家バンクの利用登録をしてください。利用登録の確認後、内覧希望の空き家があれば、条件があうか調べしたのち、空き家コンシェルジュ同行のもと、内覧できます。内覧後、賃貸・売買を希望する場合は、空き家コンシェルジュから空き家の所有者へ連絡し、手続きを進めます。交渉は所有者と利用希望者、場合によっては不動産業者と円滑に進むよう空き家コンシェルジュがサポートします。所有者と条件等が成立すれば成約となります。※市町村の空き家バンクの運営を、空き家コンシェルジュが受託しているところと、市町村と空き家コンシェルジュが協定を結んでいるところがあります。各空き家バンクの物件は、空き家コンシェルジュのHPから検索できます。

一体的実施施設 ふるさとハローワーク

利用者である地域住民の利便性を向上させる観点から、国と県、市町村が連携し、希望する自治体において、国が行う無料職業紹介(ハローワーク)と自治体が行う福祉に関する相談業務などの一体的な実施を推進していくことになりました。利用者は、求人検索システム、職業相談、職業紹介などきめ細かいサービスが受けられます。奈良市内のハローワークをはじめとして、ハローワーク内には、子育て中の人や若者向けの支援コーナーなどもあります。奈良県内での就職を考える際のヒントになるでしょう。各ハローワークの連絡先などは、以下を参考にしてください。

創業支援資金(奈良県 産業・観光・雇用振興部)

奈良県内で創業しようとする人、または創業後5年未満の人は、一定の条件はありますが、1500万円もしくは2000万円を限度に、7年間の融資を受けることができます。また、県南部地域・東部地域で創業しようとする人、または創業後1年未満の人で、認定経営革新等支援機関の支援を受けた人であるとして知事の認定を受けた人も限度額1500万円で融資を受けることができます。女性、35歳未満の人、55歳以上の人、申請日前1年以内に新たに県内に住所を定めたUIJターン該当者も、条件はありますが1500万円を限度に融資を受けることができます。