私たちの毎日にも“小さな奇跡”は起こっている

『ぎぼむす』で描かれているのは、家族の愛……と同時に、“小さな奇跡”は毎日そこかしこで起こっているということ。

良一の死後も、義母・亜希子と娘・みゆきの関係が変わることはありません。もちろん喧嘩する日もあるし、ドラマ版の最終回では別々に暮らすこととなります。しかし、お互いを大切に想い合う気持ちと絆は何より強い!血の繋がりはなくとも、人と人は家族になれるという心温かい物語を展開してくれました。

そして“小さな奇跡”。この演出が『ぎぼむす』に、幸せな魔法をかけているのです。前半では、宮本家の周りにちょこちょこ麦田(佐藤)が登場。スペシャルでも、良一にそっくりの男(竹野内豊)が度々すれ違い……。ドラマの第9話では、亜希子と麦田がこれまで何度も出会っていたことをはじめて認識します。亜希子は「店長(麦田)は私にとって小さな奇跡」と目を輝かせるのです。 もともとは、良一がちょっとした幸せやちょっとしたラッキーを“小さな奇跡”と呼んでいました。宮本家は“小さな奇跡”を大切にしながら前向きに日々を生きています。その姿は美しく、私たちの毎日にも“小さな奇跡”はあふれていることや、それに気づき大切に想うことで人生は何倍も豊かになることを教えてくれました。

新作では、綾瀬はるか×佐藤健×竹野内豊が三角関係に?!

今回放送される2022年の新春スペシャルは、一昨年の新年スペシャルの続きからはじまります。

亜希子の手腕により、再建に向かっていた大阪の企業「ゴルディック」が乗っ取りに遭います。新しいオーナーは外資ファンドのボス……いわゆる“ハゲタカ”。その憎き相手、亜希子のリベンジすべき男として登場したのが岩木良治(竹野内豊)で、他界した良一に瓜二つだったのです!(一昨年のスペシャルでちょこちょこ登場していた人物)。そして、なんとハゲタカ良治は「ベーカリー麦田」をも標的にしてきて……!?

良一にそっくりの良治に、心を揺らされる亜希子。そして、変わらずに亜希子を想う麦田の三角関係。そして、そんな大人たちを相変わらずの笑顔で見守るみゆきとで “ブルース”が奏でられます。