山形県の南部に位置する米沢は、上杉家の城下町として、武将たちに関連する観光スポットが多数あります。武将ゆかりの地を巡りながら、米沢グルメに舌鼓を打ち、最後は少し森の奥へ出かけて、トトロに会いに行ってみませんか?
【1】上杉神社
米沢城の本丸跡が、現在は松が岬(まつがさき)公園となっており、戦国の英雄・上杉謙信を祀る上杉神社が、その園内にあります。境内は、1919年の米沢大火によって焼失したため、現在の神社は1923年に再建されたものです。
上杉謙信と言えば、越後の龍・軍神と称されるほど戦上手で名将だったこと、この地が、伊達、蒲生、直江、上杉とそうそうたる顔ぶれの武将たちの住まいであったことから、人気も高く参拝客も後を絶ちません。
【2】松岬(まつがさき)神社
上杉神社の東側にあるのが、松岬神社。江戸時代屈指の名君と言われた9代目藩主、上杉鷹山(ようざん)が祀られている神社で、鳥居の横に銅像があります。「成せば成る 成さねば成らぬ 何事も 成らぬは人の なさぬなりけり」という言葉を残したことでも有名です。
【3】伝国の社(でんこくのもり) / 米沢市上杉博物館
上杉神社の東南には、伝国の社と呼ばれる施設があります。ここは、「置賜(おきたま)文化ホール」と、「米沢市上杉博物館」があり、博物館はぜひ立ち寄りたいスポットです。
上杉家にまつわる貴重な品々を展示している博物館で、収蔵品は数千点にものぼると言われています。ここでの必見は、謙信が織田信長から贈られた「上杉本洛中洛外図屏風(らくちゅうらくがいず びょうぶ)」で、当時の都の日常風景を記した屏風絵で、1995年国宝に指定されています。
【4】上杉伯爵邸
上杉神社の南側は、元米沢城の二の丸跡になり、ここには、上杉家の14代目となる茂憲(もちのり)伯爵邸が建てられていました。敷地約5,000坪、建坪530坪という大邸宅でしたが、米沢大火で一度焼失。大正14年に、総檜の入母屋づくりの建物が新たに完成し、それと共に、東京浜離宮にならって庭園も造られています。かつては、鶴鳴館(かくめいかん)と称され、皇族の御宿所にもなっていたそうです。
現在は、米沢伝統の郷土料理が頂けるお食事処となっています。庭園は出入り自由で、館内は、10時から17時までは見学(無料)できます。