「一眼カメラを使ってみたいけど、何からそろえたら良いかわからない」という方は多いのではないでしょうか。カメラ初心者の方は、まず必要最低限のものからそろえましょう。そこで、今回はカメラ初心者にまず必要なものを5つ紹介します。さらに、プラスαでそろえたいものや編集作業に必要なものも併せて紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
[講師]Tolanca(トランカ)編集部
カメラ初心者に最低限必要なもの5つ!まずはコレを最優先でそろえよう
カメラを購入する際、初心者は何を一緒に買いそろえれば良いのか迷ってしまうでしょう。ここでは、最低限必要な5つのアイテムを紹介します。
レンズ
カメラで撮影するには、まずレンズが必要です。撮影する状況によってレンズを交換することで、撮影可能なシーンが広がるでしょう。初めて購入する1本目には、1つのレンズで広角から望遠までカバーができる、「標準ズームキットレンズ」がおすすめです。レンズには標準レンズや広角レンズ、望遠レンズ、単焦点レンズ、マクロレンズなどの種類があります。ここでは、それぞれのレンズの特徴を押さえましょう。
標準レンズ
標準レンズは人間の視野に最も近く、自然な写真が撮れるレンズです。日常を撮影するときに頻繁に使われるタイプで、どんな場面でも使えます。特に近くのものや景色を撮りたいときにおすすめです。
広角レンズ
広角レンズは、広い範囲を撮影できるレンズのことです。ピントが合いやすく、ピンぼけしにくいのが魅力です。近くからでも全体を撮影できるため、自然の風景や集合写真を撮るときにおすすめです。
望遠レンズ
遠くの被写体を大きく写せるのが望遠レンズです。遠くにあるものをクローズアップして撮れるので、結婚式や学校行事のイベントなどに適しています。また、望遠レンズで遠くを拡大する際、ファインダーの中の被写体がゆっくり動いているように見えるのが特徴です。そのため、運動会の子どもや電車など動きがあるものも簡単に撮影できます。
単焦点レンズ
単焦点レンズは焦点距離が1つしかなく、ズームできないレンズのことです。そのため、遠くのものを撮る際は自分が近付いて撮影する必要があります。しかし、単焦点レンズはズームレンズに比べて画質が良く、ボケ感を出しやすいのが特徴です。近くの被写体を撮影するなら、プロ顔負けのきれいな写真が撮れるでしょう。
マクロレンズ
マクロレンズとは、被写体を大きく拡大してマクロ撮影できるレンズのことです。マクロレンズの特徴は解像度が高いことで、花や虫などを拡大して撮影すると肉眼でしっかり見えない部分もきれいに写ります。
SDカード
SDカードとは、撮影した写真を保存するために必要なメモリーカードのことです。SDカードの容量には8GB、16GB、32GB、64GBといった種類がありますが、カードの容量が大きいほど保存できるデータが増えるので便利でしょう。初心者モデルの一眼レフの場合、32GBのSDカードで約1,600枚の写真が撮れます。ただし、動画撮影に使いたいなら、32GBよりデータ容量に余裕がある64GBのSDカードの方がおすすめです。また、SDカードを選ぶ際はSDカードの速度にも注意しましょう。SDカードの速度は撮影した写真を記録したり、パソコン転送時に関わる速度のことです。通常の写真をメインで撮る場合は、90MB/秒以上のもので問題ないでしょう。スポーツの写真などを連写する場合は、150MB/秒以上のものを利用するのがおすすめです。
クリーニングキット
カメラを買ったばかりでも、長く使うためには定期的なクリーニングが必要です。クリーニングキットとはカメラの素子(センサー)に入り込んだホコリやちりを取り除くもので、ブロアーやレンズペンなどカメラのクリーニングに必要なアイテムのことです。それぞれを個別に買いそろえるのが面倒だという方は、セットになっているものがおすすめです。ここでは、クリーニングキットにはどういったものが含まれているのかを紹介します。
ブロアー
ブロアーは、カメラに付いたホコリやゴミを空気で吹き飛ばすものです。屋外などでカメラを使うとレンズやカメラボディの隙間にホコリがたまりますが、ブロアーで空気を吹きかければ、レンズを傷付けずに汚れを落とせます。ブロアーの素材には、ゴムやシリコンが使われることが多い傾向にあります。サイズや素材によって使いやすさが異なるので、自分に合ったアイテムを選びましょう。
レンズペン
レンズペンとは、レンズに付いたホコリや指紋などの汚れを落とすアイテムです。ペンに似た形で持ちやすいのが特徴で、ペンの片方にはブラシ、もう片方には拭き取り用クリーナーが付いています。ブラシを使ってレンズに付いたホコリを落とし、クリーナーで指紋や脂などの汚れを拭き取ります。
クリーニングクロス
クリーニングクロスは、レンズやカメラボディをきれいに磨くアイテムです。ブロアーやレンズペンで汚れを落とした後は、仕上げにクリーニングクロスを使ってレンズやカメラボディを丁寧に磨きましょう。レンズを傷付けないように優しくゆっくり拭くようにします。
ドライボックス(防湿庫)
カメラは湿気に弱く、放置したままにするとカビが発生する場合があるため、ドライボックスで保管しましょう。レンズにカビが発生すると、白いモヤがかかったような仕上がりになってしまいます。一度発生したカビは、修理しても完全に取り除けない可能性があるので注意しましょう。ドライボックスは、カメラをカビから守るために必要なものです。乾燥剤を入れてドライボックス内の湿度を下げることで、事前にカビを防ぎます。中には、湿度計が付属されているタイプもあります。
予備バッテリー
予備バッテリーを常備しておけば、バッテリー切れや長時間の撮影でも安心です。ズーム機能を頻繁に使うと、バッテリーの消耗が早まると言われています。特にミラーレスカメラの場合、常に液晶モニターを見ながら撮影するので電池消耗が早いと感じるでしょう。そのため予備バッテリーを持ち歩くのがおすすめです。