冬になりぐっと寒くなってくると、お天気によっては雪が降る日が出てきますね。雪の多い北海道や日本海側にお住まいの方は、雪なんて当たり前かもしれませんが、南の地方出身の私は、雪が降るとわくわくして写真を撮りに行きたくなってしまいます。
でも雪の日の撮影は、なかなか大変…。
暗くなったり、肉眼で見るような雪の幻想的なイメージどおりにはなかなか撮れなかったり…。みなさまもそんな経験ございませんか?今回は、そんな雪の日の撮影の対処法や撮影テクニックをご紹介します。
[講師]Tolanca(トランカ)編集部
テクニック①まずは雪の日の光を知って露出補正をしましょう!
雪の日の撮影でよくある失敗が、実際よりも暗く写ってしまうという現象。みなさまも暗過ぎて失敗した…という経験をしたことがありませんか?
一眼レフの場合、オート設定のままで撮影すると、白い雪が光を反射するため、カメラが明るい状態だと判断してしまいます。つまり、実際の光よりも暗く露出を設定してしまうという現象が起きることがあるのです。
これが雪の日の撮影で暗くなってしまう原因の1つ。そんなときは、露出補正を思い切って+1.5〜2程度補正して撮影するのがおすすめです。雪の白さが演出できるはずですよ。
さらに、ホワイトバランスまで設定できるとよりよい撮影が可能に。設定は「晴天モード」がおすすめです。青白く映りがちな雪も真っ白な印象に写ります。
白飛びにご注意
露出補正をやり過ぎてしまうと、白飛びして折角の雪の質感が飛んでしまい、ただの白い空間になってしまいます。白飛びを防ぐなら、露出補正を段階0.5段階区切りで複数撮影しておくこと。複数撮影すれば、ベストな光がみつかります。
テクニック②降り注ぐ雪はフラッシュで幻想的にとらえて
続いては、降り注ぐ雪を撮影するテクニック。幻想的なシーンを残したくて撮ったはずなのに、雪が灰のようにグレーに写ってしまった…なんて経験はありませか?
降り注ぐ雪を撮影する場合は、フラッシュを活用すれば解決します!フラッシュを強制発光させることで、フラッシュの届く範囲の雪が白く映り、止まって見えるのでしっかり撮影することが可能に。
さらに被写体より近くにある雪はピントがずれることでぼんやりと映り、より幻想的な印象で撮影することができますよ。
フラッシュを使うときは 被写体との距離にご注意!
被写体との距離が近すぎると、被写体にまでフラッシュの光が届いてしまい、せっかくの雪の印象が台無しに…なんてことも。さらに被写体とカメラとの間に入る雪の量も少なくなってしまい、残念な写真になってしまいますのでご注意くださいね。