神奈川県へ引っ越しや転勤、移住を考えている人は必見!神奈川県の魅力や基本情報、おすすめの市町村などを紹介しています。それに加えて、移住支援情報や就業支援情報についても解説します。神奈川県に興味を持っている方、移住しようと考えている方は参考にしてください。
神奈川県の特徴や歴史
神奈川県は、関東地方の南西部にあり、東京都よりも早く栄えてきました。鎌倉時代は現在の鎌倉市が幕府の拠点となり、戦国時代は現在の小田原市が、当時の武将、北条早雲の拠点となっています。幕末には横浜港が開化し、西洋文化の玄関口となりました。
現在も、川崎市を中心とする東京湾沿岸が工業地帯、横浜市を中心とするエリアが商業地域として栄えており、相模原市など、東京都と隣接しているところはベッドタウン化が進んでいます。一方で、太平洋沿岸は漁業や農業が盛んです。静岡県との境には箱根町や湯河原町といった観光地もあります。
気候は一年を通して温暖であり、雨量が多いのが特徴です。ただし、丹沢山地がある県北西部は夏が涼しく、冬は冷え込んで雪が降る場合もあります。また、東京湾沿岸ではヒートアイランド現象により酷暑になりやすいですが、太平洋沿岸はそこまで暑くなることは滅多にありません。
高速道路や新幹線、空港へのアクセスの良さ
県内には東海道新幹線が走っており、新横浜駅と小田原駅に停車します。ほかにも、東海道本線や京浜東北線、根岸線で東京23区、南武線で立川方面、横浜線で八王子方面へのアクセスが可能です。また、相模原市の相模川沿いでは中央本線も走っています。
JR以外では、東急電鉄や京浜急行、京王電鉄、小田急電鉄が網羅されており、これらを利用すれば、山間部を除く大半のエリアでは、東京都内までのアクセスが簡単です。
高速道路は、東名高速道路が東西を縦断しており、都内で首都高速道路に直結します。また、圏央道を経由して中央自動車道や関越自動車道、東北自動車道への乗り継ぎも可能です。
県内に空港はなく、最寄りの空港は東京都の羽田空港となります。京浜急行でアクセスできますが、神奈川県から向かう場合は、必ず京急蒲田駅で乗り換えが必要です。リムジンバスなら横浜市や川崎市、鎌倉市、藤沢市、厚木市などからの直行便が運行されています。
その他の情報
神奈川県は、横浜市や川崎市が大都市であり、相模原市も政令指定都市になってからは人口が増えているため、地方からの移住とは無縁に思えるかもしれません。しかし、ほかの自治体では人口の減少が続いており、南西部にある真鶴町は過疎地域に指定されています。
そのため、自治体によっては独自に移住支援に力を入れているところも少なくありません。例えば、三浦半島の先端にある三浦市では、50ページ以上にもおよぶ冊子を作成して、移住に関する情報を提供しています。
「地方ならではの良さが感じられるところに移住したい」という要望にも、十分応えられるでしょう。
神奈川県の移住支援・就業支援制度
続いて、神奈川県ではどのような移住支援や就業支援が行われているのか見てみましょう。
移住セミナー・相談会
神奈川県では、定期的にオンラインの移住セミナーを開催しています。毎回テーマを決めて、該当する自治体の職員や移住体験者が参加しており、興味深い話を聞けるでしょう。各自治体への質問コーナーもあります。終了後は、自治体ごとに個別の相談会も行われますが、事前の予約が必要です。
また、各自治体でも、独自でオンラインの移住セミナーを実施しています。
東京都内在住であれば、事前予約によって対面式の相談も可能です。有楽町にある「ちょこっと田舎・かながわライフ支援センター」が窓口となります。
健康団地推進計画
神奈川県内では、県営団地の老朽化や住民の高齢化により、コミュニティ機能が不全に陥るリスクが高まっている状況です。そのため、子育て世帯の入居を促す一方で、現在の住民たちの健康を推進する取り組みに力を入れています。それが「健康団地推進計画」です。
例えば、団地内の空いている施設に民間業者を誘致し、医療や福祉サービスの拠点づくりを進めています。空き部屋を改装してコミュニティ活動の場にしたり、子育て世帯向けにしたりするのも、その一環です。
入居には収入条件があるため、誰でも利用できるわけではありませんが、県でこのような取り組みをしてくれると、老後になっても安心して入居できるでしょう。
空き家活用
神奈川県では、空き家の問題が深刻化しており、2018年の「土地統計調査」によると、空き家率は湯河原町で33.4%です。戸数でいえば、横浜市にも約178万件の空き家があります(空き家率は9.7%)。県全体で見ると、空き家の多さは全国で第3位です。
少しでも空き家を活用できるように、神奈川県では各自治体ごとに相談窓口を設けたり、空き家を貸したい人と利用したい人の手助けを行っています。「空き家バンク」に情報提供している自治体も少なくありません。
これらを上手に活用すれば、お得に子育て向きの広い家に住めるでしょう。