2.申し込む
外国人の場合、各地域のボランティアセンターにつながる専用電話(市外局番-1365番、韓国語のみ)にかけるか、または直接ボランティアセンターを訪問して申し込み&登録を行います。ソウル在住者は、市が運営する電話相談サービス「タサンコールセンター(局番なし120番、日本語可)」でもボランティアに関する案内を受けることができます。
※韓国国内の市外局番はこちらを参照

韓国の市民団体(中編)
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

やってきたのは麻浦区庁
~地域ボランティアセンターは、こんなトコロ! 麻浦区の場合~
地域ボランティアセンターは、自治体庁舎の中にある場合もあれば、単独の施設として存在している場合もあります。今回コネスト記者が訪ねてみたのは、ソウルワールドカップ競技場の近くにある「麻浦区ボランティアセンター」。

申し込み手続きから活動分野についての相談、ボランティアに関する資料閲覧まで、気軽に立ち寄れ利用できます。

韓国の市民団体(中編)
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

センターがあるのは区庁舎1階

韓国の市民団体(中編)
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

センター内部

韓国の市民団体(中編)
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

連絡先や外国人登録番号(居所申告証番号)などを申込書に記入(英語版あり)

韓国の市民団体(中編)
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

ガイドブック(左・黄色)や基本教育受講後にもらえるボランティア手帳(中央・黒)など

韓国の市民団体(中編)
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

親身に相談にのってくれる

韓国の市民団体(中編)
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

ボランティア関連の書籍も色々
3.基本教育の受講&活動へ
登録が済んだら、各自治体で月1回実施している基本教育に参加します(日程は各自治体で異なる)。講義は韓国語で行われますが、団体(10人以上)で申し込む場合は通訳ボランティアの助けを借りられる場合もあるそう(要問い合わせ)。基本教育の受講は義務ではありませんが、ボランティアの概念や活動の際の姿勢やマナーなど基礎知識を学べるので受講しておくと良いでしょう。

活動は、各地域のボランティアセンターホームページに掲載されている求人リストで検索して電話で申し込めばOK。また、ボランティアセンターを訪問すれば、相談を通じてより希望に沿った活動を探すことができます。

韓国の市民団体(中編)
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

基本教育の様子

韓国の市民団体(中編)
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

除雪作業ボランティア(2010年1月)
※写真:麻浦区ボランティアセンター提供
<活動希望先・分野が決まっている場合−韓国移住女性人権センターを例に>

韓国の市民団体(中編)
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

韓国移住女性人権センターのホームページ。
右側に「自願活動案内」の表示
1.情報収集&連絡する
ボランティアを必要とする市民団体の多くは、ホームページ内にボランティアを意味する「自願奉仕(チャウォンポンサ、자원봉사)」や「自願活動(チャウォンファルトン、자원활동)」、「奉仕活動(ポンサファルトン、봉사활동)」などの名でコーナーを設けて募集をかけています。

大抵は活動内容が記載されているので、自分にできそうな活動なのか、事前にきちんと確認を。気持ちが固まったら、電話やメールで直接連絡を取ってみましょう。「活動したい分野はあるけど団体が分からない…」というときは、「市民運動情報センター」のNGO検索ページ(韓国語)が便利。活動分野や地域を指定して韓国国内の市民団体を探せます。
韓国移住女性人権センター 詳しく見る

韓国の市民団体(中編)
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

やってきました。少し緊張気味
2.訪問&活動内容相談
活動希望先の団体と連絡がとれたら、詳細な活動内容を相談・決定するために直接足を運びます。

今回コネストスタッフは、以前から関心を持っていた国際結婚女性に関する団体を探してみたところ、韓国語を教える活動などを行っている「韓国移住女性人権センター(ソウル市鍾路区崇仁洞)」という市民団体を発見。

早速ホームページを見て連絡後、施設や韓国語教室の見学なども兼ねて訪問してみることになりました。

訪問後、まずはボランティア登録用紙に必要事項を記入。そして現在の語学力を確認するため韓国語のレベルテストを受けました。テストの結果をもとに団体スタッフと活動内容について相談すると、韓国語講師を希望する場合は、韓国語を母国語としないため、アシスタントからスタートするのが良いのではないかというアドバイス。

他にも、面談時の通訳、母国語でセンターのプログラムを電話案内する活動、イベント案内チラシの翻訳など、様々な活動があることを詳しく教えていただけました。

韓国の市民団体(中編)
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

登録手続きをしながら活動内容について相談

韓国の市民団体(中編)
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

登録用紙には韓国語能力試験など
保有資格や滞在歴なども記入

韓国の市民団体(中編)
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

3.活動へ
具体的な内容などが決まったら、所定の日時、場所へ行き活動します。ボランティア申し込み者を対象に、実際の活動前に研修が行われる場合もあります。

ボランティアを求める人々や、ボランティアが必要とされる状況がすぐに見つかれば、すぐに活動を始めることができますが、特定の団体での活動を希望する場合、ボランティアに登録したものの、なかなか機会がやってこないことも多々あります。そういった場合は、気長にスキルを磨きながら機会を待つことも大切です。
自分の意思で始めるため責任も伴うボランティア。しかし、多くの人が役割を果たせたときのやりがいや達成感はひとしおだと言います。韓国移住女性人権センターの韓国語教室で出会った、ボランティア参加者と利用者のお二人に実際にお話を聞いてみました。

韓国の市民団体(中編)
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

チョンさん(左)とウォンさん(右)
チョン・ウンミさん(2008年より韓国語講師として活動中):インターネットを通じて団体の存在と韓国語講師の募集を知りました。本職でも韓国語を教えていますが、その経歴を生かしたいと思い、すぐにメールを送りました。

私が担当するのは「言葉の習得」という国際結婚女性にとって切実な問題。趣味として始めるボランティアもありますが、十分に実力をつけてから活動を始めることで、より利用者の満足を引き出せる場合もあります。
ウォン・ジヨンさん(ベトナム出身、2002年来韓):韓国語教室は2年目で、今上級クラスです。ささいな質問でも最後まできちんと答えてくれるので助かります。私自身まだ学ぶべき部分は多いですが、最近、韓国に来て間もないベトナム出身の女性たちに母国語で韓国語を教える活動をはじめました。

制度の整った韓国でチャレンジしてみよう!

ボランティアに関して、行政の制度化、民間の取り組み、ともに高い水準にある韓国。以前から関心はあったけれどきっかけがなかったという方、この機会にぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

活動分野が多様な分、韓国語のレベルに応じてできることも色々ありますよ。たくさんの出会いや発見を得られるボランティア活動は、韓国社会とのつながりを深められる貴重な機会になるでしょう。

韓国の市民団体(中編)
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)
韓国の市民団体(中編)
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)
韓国の市民団体(中編)
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)


提供・韓国旅行コネスト

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