大阪府の子育て環境
大都市である大阪でも、都心部から少し離れると緑豊かな大きな公園や山林にアクセスでき、子育てに嬉しい環境があります。どこをとっても交通の便がよい場所が多く、商業エリアと郊外の移動の負担が少ないことも利点ですね。
大阪府が実施する子育て世帯を対象とした「まいど子でもカード」は、協賛する施設やお店で割引など特典を受けられる会員制度です。18歳未満の子供がいる世帯の家族は誰でも会員になれます。その他、各市町村で独自の子育て支援が行われています。
大阪府で住むならどこがいい？
大阪府は2つの政令指定都市と7つの中核市を持ち、生活に便利な場所がたくさんあります。以下に紹介する市は、いずれも都心へのアクセスがよくベッドタウンとしての側面が強いですが、それだけでなく、特色ある魅力や独自のサポート制度が見られます。
大阪市の周辺に住むなら
府庁が置かれる大阪市は人口275万人を超え、さらに近年は転入による人口増加が顕著に見られます。古代から商都として発展し、現在も市内総生産は東京都区部をのぞく政令指定都市でトップであり、京阪神大都市圏は世界でも有数の経済都市です。
10%通勤圏の人口は1200万人を超え、大阪狭山市・高石市・松原市など多くの周辺都市のほか、奈良県・京都府・兵庫県・和歌山県にまでおよびます。
大阪・梅田を一大ターミナルとして鉄道網が充実しており、市内外の移動も便利です。教育・文化施設が豊富にあり、教育環境も整っていると言えるでしょう。市内の中学生を対象に、学習塾や家庭教師、スポーツ教室など学外の習い事にかかる費用を月1万円まで助成する「塾代助成事業」が行われています。
箕面市
大阪都市圏のベッドタウンとして発展してきた箕面市は、まず交通アクセスのよさが強みとして挙げられます。阪急電鉄箕面線が通っており梅田まで最短24分、車でも20分程度です。さらに2023年には地下鉄御堂筋線の延伸が予定されており、ますます利便性が高まることでしょう。
新大阪駅、大阪国際空港へも最短15分程度です。それでいて豊かな自然が残り、高さ33mの滝を有する箕面国定公園、ホタルが生息し川遊びにも人気の余野川など、アウトドアを楽しめます。また箕面市は子育て環境が充実しているという声が多く聞かれます。保育所定員の拡充や私立幼稚園での長時間保育の実現や、「赤ちゃんの駅」の充実など、安心して子育てできますね。またすべての通学路や公園に防犯カメラを設置するなど、治安向上にも力が入れられています。
高槻市
高槻市は大阪市と京都市の真ん中に位置し、どちらへも15分程度でアクセスできます。駅を中心に発達した商業地が広がっている一方、市街化調整区域の制限により山林や農地が守られており、緑が多く残ります。「とかいなか」とも表現される、こうしたバランスのよさが住みやすさにつながっているのでしょう。
市内には大学が多いため遠地からも若者が集まり、活気が感じられます。大きな病院や高次救急医療が行える体制も安心材料ですね。市外に住む子育て世帯と市内の親世帯が市内で新たに同居・近居を始める際に、住宅購入費やリフォーム費用を補助する「3世代ファミリー定住支援事業」があります。
吹田市
太陽の塔で知られる万博記念公園のある吹田市。大阪市の北側に接し、大阪・梅田や新大阪まで抜群のアクセスを誇ります。京都市や神戸市三宮へも30分あまりで行けるため、レジャーにも便利な立地です。大きな公園がいくつもある他、豊富なショップやミュージアム、教育活動施設などからなる大型複合施設「EXPOCITY」も近年オープンしました。
また大規模病院を中心として医療と健康の一大拠点「健都（けんと）」をつくるプロジェクトなど、住みやすい街づくりが進められています。住まい探しには空き家バンク制度が利用できます。
豊中市
戦後、大阪市のベッドタウンとしてニュータウンの開発が進められ、鉄道や高速道路の開通にともない急速に発展してきました。千里ニュータウンを中心に、緑豊かな公園や豊富な商業施設など優れた住環境があり、音楽や子供向けのイベントが頻繁に催されたりと、活気あるエリアとなっています。
地域活動が盛んな一方で、転勤者も多く住むため、新しく転入する人もなじみやすいでしょう。府内最大級の服部緑地には公園だけでなく野外音楽堂やプール、植物園などがあり、家族の憩いの場となっています。大阪国際空港がまたがる市のひとつでもあり、他の地方との行き来にも便利な立地です。市外に住んでいる子育て世帯が市内の親世帯と同居・近居する場合、住宅取得やリフォーム費用の補助制度があります。
堺市
大阪市に次ぐ人口をもつ政令指定都市であり、大阪都市圏の中心のひとつをなす堺市。大阪市に隣接し、JRや私鉄の交通網により高いアクセス性を誇ります。ヤマト王権の重要地であったとされ、日本最大の大仙陵古墳(仁徳天皇陵)をはじめとする百舌鳥古墳群はこの地のシンボルとなっています。
室町～江戸時代初期には貿易港として、また明治時代以降は工業都市として、強固な経済的地盤を作り上げてきました。多くの人口を支える社会インフラの充実はもちろんのこと、茶の湯文化や伝統産業といった豊かな文化と港町の風情を感じながら、のびのびと暮らすことができるでしょう。
まとめ
多くの人口を有し、西日本の中核をなす大阪府。一大経済圏の中心地としての賑わいと、深く根付いた歴史と文化が、特有の温かみある活気を生みだしているのかもしれません。便利な大都会と緑豊かな郊外を両方楽しめる環境は、暮らしを豊かに彩ってくれるでしょう。
提供・移住支援.com
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