本を読むのが好きです。と言っても、ストーリーを追うというよりも、自分が伝えたかった感情や思いを的確に表してくれる言葉を探す、そのために本を読むという感覚のほうが強いです。

そして、興味を持ったトピックがあると、関連する本を何冊も買ってきて、一気に読むということ繰り返しています。それが積もりに積もって2000冊ほどになり、拾い集めた言葉をメモしたノートやファイルも貯まっていったという感じです。

たくさんの素晴らしい本や言葉に出会ってきましたが、今回はその中でも特に心を揺さぶられた本のうち、ひとつを紹介したいと思います。

Renaissance Soul

「自分が伝えたかったことを的確でかっこいい言葉で表現してくれた本」と言うと、Renaissance Soulという本がまず思い浮かびます。

洋書の古本で、たまたま手に入れた本だったのですが、当時キャリアに悩んでいた自分にとっては、そうそう!分かる分かる!の連発で、興奮しすぎて、なかなか読み進められなかった記憶があります。

ルネッサンスと言えば、レオナルド・ダ・ヴィンチのように、科学・アート・文学の垣根を超えて、マルチな才能を発揮した人たちがいます。宇宙の神秘を解き明かしながら、兵器を作り、絵を描き、言葉を紡いでいく。

Renaissance Soulというのは、こうしたルネッサンス時代の人物と同じように、様々な分野に関する興味とスキルをもつ人を指しています。

現代のRenaissance Soul

現代では、どちらかと言うと、一つの分野でキャリアを構築していくという考え方が、これまで主流となってきました。一方で、様々なことに興味があり、スキル習得も早く、いろいろな分野に挑戦してみたいと考える人にとっては、少し肩身が狭かったのも事実です。

興味あることにはとりあえず挑戦してみるというスタンスなので、ひとつの分野のスペシャリストにはなりきれないところが、不安の種になってしまいます。

スペシャリスト重視の環境では評価を得られにくいですが、様々な分野の経験や知識があるので、問題解決の大きな力となる能力をもつ人たちなのです。