コロナ禍で多様化する結婚式の形。どんな形の結婚式でも、最高の写真を残したいですよね。最高の写真を残すためには、「撮影指示書」をつくることをおすすめします。

この記事では、フォトウェディング、結婚式、オンライン婚それぞれのシーンで最高の写真を残したい方に向けに、撮影指示書のつくり方やおすすめショットをご紹介します。結婚式の写真を、後悔なく残すためにも、参考にしてみてくださいね。

[講師]ライター ワタナベ サツキ

憧れショットをつめこんだ撮影指示書をつくってみよう!

結婚式で最高の写真を!憧れショットを集めて撮影指示書をつくってみよう
(画像=『トランカ』より引用)

結婚式やフォトウェディングで用意する「撮影指示書」とは、ポージングやアングル、シチュエーションなど、写真撮影に関するすべてをまとめた要望書のこと。難しそうに見えますが、意外と簡単にできてしまいます。ここでは、撮影指示書はなぜつくったほうがいいのか、そのメリットとつくり方をご紹介します。

なぜ撮影指示書をつくるの?

まずは、撮影指示書をつくるメリットをご紹介します。それは、時間を有効に使えることです。結婚式はどんな形式であれ、2~3時間ですべてが終わってしまいます。その中で、写真に割ける時間はほんの少し。せっかくの結婚式なら、少ない時間を有効に使って、最高の写真を撮りたいですよね。

撮影指示書があれば、限られた時間を有効に使うことができます。また、カメラマンとイメージを共有しておくことで、自分のイメージを伝えやすくなり、撮りたい写真を確実に撮ることができます。「こんな写真を撮っておきたかった…」なんて後悔もなくすことが可能です。後悔しないためにも、撮影指示書をつくってみましょう。

撮影指示書のつくり方

撮影指示書をつくるときは、はじめにイメージを明確にしましょう。はじめは、「かわいらしくプリンセスのように」「クールで大人っぽく」など、抽象的なイメージで大丈夫です。

イメージが決まったら、参考になる写真を探してまとめます。インスタグラムなどのSNSから、好きな写真を集めてプリントアウトする方がほとんど。そのときに、写真にコメントを書き込みましょう。以下のようなコメントを書き込むと、カメラマンに自分のイメージを伝えやすくなります。

・優先順位〇番目です。
優先順位は3つまでがちょうどいいです。絶対に撮りたいと思う写真3つに、優先順位をつけましょう。
・小物は持ち込みます。
小物は持ち込むのか、レンタルするのかが分かっているだけで、スムーズに撮影を進めることができます。
・洋装で撮りたい写真です。
結婚式では、お色直しをする方も多いと思います。お色直しをする場合は、どの衣装で撮ってほしい写真なのかを書くようにしましょう。
・縦で撮ってください。
縦で撮ってほしいショットなのか、横で撮ってほしいショットなのかも間違いを防ぐために書いておきましょう。

このほかにも、カメラマンと共有しておきたいことは、なんでも書き込みましょう。ここまで撮影指示書のつくり方を説明してきましたが、まとめると「好きな写真をコラージュし、コメントを書き込む」だけです。最高の写真を残せるように、憧れショットをつめこみ、撮影指示書をつくってみましょう。

注意するポイント

撮影指示書をつくる上で、注意しておきたいポイントをご紹介します。

まず、写真の枚数が多すぎないか確認しましょう。何百枚も指示するのではなく、「これだけは外せない」という写真のみを厳選します。多くても、20枚程度に抑えると現実的です。現実的な枚数を見極め、絶対に残したい写真だけを、撮影指示書としてまとめてみましょう。

また、撮影指示書はあくまでもカメラマンへのお願いなので、強要はしないようにしましょう。撮影指示書は、「絶対にこうしたい!」という気持ちより、「こんな風に撮影したい」というイメージを伝えるものです。

カメラマンはプロなので、よりそのカップルに似合う写真を撮ってくれる場合もあります。すべてを指定せずに、プロにお任せするのもおすすめです。カメラマンは知識と経験が豊富なはず。「こんな写真を撮ってあげたい」という思いを持っているカメラマンもいます。お互いの思いが実現できるような、結婚式が理想の形です。

結婚式を写真に残す|フォトウェディングのおすすめショット

結婚式で最高の写真を!憧れショットを集めて撮影指示書をつくってみよう
(画像=『トランカ』より引用)

フォトウェディングとは?

フォトウェディングとは、挙式を挙げずに写真撮影を行う、結婚式の形のひとつ。前撮りや後撮りと似ていますが、前撮りと後撮りは挙式を挙げる前提で行うもの。それに対し、フォトウェディングは、結婚式の予定がない方が結婚式として行うものです。最近では、早めにフォトウェディングをしてしまい、挙式や披露宴は万全な状態になってからというカップルも増えています。コロナ禍でも関係なくできる結婚式の形の1つです。

また、挙式に比べ、費用を抑えられるというメリットもあります。時間や手間をかけずに、結婚記念の思い出を残したい方におすすめです。

フォトウェディングにおすすめのショット①|ベールインショット

結婚式で最高の写真を!憧れショットを集めて撮影指示書をつくってみよう
(画像=『トランカ』より引用)

ベールインショットとは、花嫁が頭につけるベールの中に、彼と2人で入って撮る写真のこと。ふわふわのベールのなかにすっぽりと包まれ、ロマンチックな雰囲気の写真が撮れます。ベールの中でハグをしてみたり、キスをしてみたり、お好きなポーズで撮影してみましょう。

ベールには「邪悪なものから守る」「欲望の目から身を隠す」という、神聖な意味があります。ベールインショットは、神聖な雰囲気やロマンチックな雰囲気が好きな方におすすめです。

フォトウェディングにおすすめのショット②|顔隠しショット

結婚式で最高の写真を!憧れショットを集めて撮影指示書をつくってみよう
(画像=『トランカ』より引用)

顔隠しショットとは、その名の通り、ブーケで顔を隠したショットのこと。大きめのブーケが流行っているのもあり、顔隠しショットは人気を集めています。表情が隠れていて見えないため、見る人の想像力を刺激する効果があり、SNSでも大人気です。

ブーケ以外を使った顔隠しショットもできます。幼少期の写真で顔隠しショットをしたり、好きな小物で顔隠しショットをしたり、アレンジは無限大。2人でする顔隠しショットは、キスシーンを隠すショットがおすすめです。

フォトウェディングにおすすめのショット③|小物を使ったショット

結婚式で最高の写真を!憧れショットを集めて撮影指示書をつくってみよう
(画像=『トランカ』より引用)

小物を使っていろいろな撮影ができるのは、フォトウェディング最大の魅力です。洋装の場合は、ガーランドやフォトプロップス。和装の場合は、扇子や和傘など、小物を最大限に利用しましょう。

SNSなどで検索すると、さまざまな工夫を凝らした撮影小物が出てきます。簡単に手づくりできるものもあり、手づくりするとコストがグッと抑えられます。手づくり小物を使うと、その後家に飾るなど思い出として取っておくこともできるので、おすすめです。