山形県へ引っ越しや転勤、移住を考えている人は必見!山形県の魅力や基本情報、おすすめの市町村などを紹介しています。それに加えて、移住支援情報や就業支援情報についても解説します。山形県に興味を持っている方、移住しようと考えている方は参考にしてください。

山形県ってどんなところ?

人口 推計人口、1080,000 (2019年6月1日)

山形県は東北の日本海側に位置し、東京から北に約300km、山形新幹線で約3時間の距離にあり、全国生産量の7割を占めるさくらんぼと、鮮やかな四季で知られています。蔵王、月山、鳥海、吾妻、飯豊、朝日と日本百名山に数えられる秀麗な山々に囲まれ、南から連なる米沢、山形、新庄の各盆地と庄内平野を「母なる川」、最上川が流れる、美しい自然に恵まれた地域です。

県内は、南から置賜(おきたま)、村山、最上、庄内の4つの地域に大きく分かれ、それぞれ特有の文化・自然が楽しめます。まずは特徴や魅力を探ってみましょう。

山形県の特徴や歴史(歴史がある自治体であれば)

古代、県内では、修験の山・出羽三山、「めでた、めでたの若松さま」と花笠音頭にも唄われる若松寺、山寺として全国に知られる立石寺など、今に伝わる古刹も開かれています。平安末期の山形県は奥州藤原氏の影響下にあったものと見られ、義経伝説が庄内、最上地域に多く残されています。

南北朝の混乱期、宮城県北部に本拠を置く斯波氏は当時最上と呼ばれていた山形を本拠としたので、苗字も最上氏と改め支配を広げていきました。一方、福島県北部が基盤の伊達氏は、宮城県南部を経由して置賜地域に進出し、戦国期にはその本拠を置賜地域に移します。

米沢城に生まれた、独眼竜の異名を持つ伊達政宗の代になると、置賜地域、宮城県南部、浜通りを除く福島県を版図とする南奥州最大の大名となりますが、豊臣秀吉の命により宮城県にお国替えとなります。江戸時代には、天領からの米の積み出しや最上紅花などの特産品で最上川舟運は盛んになり、西廻り航路の開設により酒田湊は日本海随一の活況を見せました。

高速道路や新幹線、空港へのアクセスの良さ

東京駅から山形新幹線を使うと約2時間で米沢駅に、さらに約30分で山形駅に着くことができます。山形空港へは、東京・大阪・名古屋・札幌からそれぞれ約1時間強で着くことができます。山形空港からは、東根市、天童市、村山市、寒河江市、河北町、尾花沢市、大石田町へのライナー(予約制乗合タクシー)もあります。

東京から庄内空港までも約1時間です。高速バスを使うと、東京から約5時間10分で山形駅につきます。また、仙台駅から新庄駅間、米沢市役所間の都市間バスも走っています。マイカーで東京から北陸自動車道や山形自動車道などを利用して山形や酒田へ行く人も多くいます。

その他の情報

まず県内の気候ですが、県内全域が日本海側気候であり、県全域のおよそ90%の地域が特別豪雪地帯です。夏は蒸し暑く冬は温暖ですが、日照時間が少ないです。気温が高いために雪は降っても解けやすく、山形市の場合、積雪量はそれほど多くはありませんが、酒田市や鶴岡市などでは突発的に豪雪となる年もあります。

一方、内陸側は内陸性気候で寒暖の差が激しく、置賜地方などでは−15°近くまで下がることも珍しくありません。夏は非常に暑いですが比較的乾燥していて朝晩は涼しくなり、熱帯夜も庄内地方と比べると少ないです。地形としては、奥羽山脈、朝日連峰がそびえているように、県域の85% を山地が占め、総面積に対する森林の割合は75%、農業用地の割合は15%です。

県の中央には最上川が流れ、県民の多くがこの川の流域に住んでいるため、母なる川とも呼ばれています。磐梯朝日国立公園をはじめ、蔵王国定公園など、たくさんの自然公園があります。また、全市町村に温泉が湧き出ており、県内の温泉地は229ヶ所もあります。

山形県の移住支援・就業支援制度

山形県に移住したい!どこの市町村がおすすめ?移住や就業支援の制度などを調査!
(画像=『移住支援.com』より引用)

続いて、山形県にはどのような移住・就業支援制度があるのか見てみましょう。

山形県若者定着奨学金返還支援事業

山形県では、若者定着奨学金返還支援事業として、「やまがた就職促進奨学金返還支援事業」を行っています。これは、山形県の将来の担い手となる若者の県内回帰・定着を促進するために、奨学金の貸与を受ける大学生やUターンを希望する社会人が県内に定住・就業した場合に、奨学金の返還を支援するものです。「

やまがた若者定着枠」「産業人材確保枠」「Uターン促進枠」の3つの枠を設けて募集を実施します。

JOBやまがた移住支援金

移住・就業支援マッチングサイト「JOBやまがた移住支援金」では、東京圏から山形県に移住し、同サイトに掲載された求人に就業した人に、世帯移住の場合は最大100万円、単身移住の場合は60万円の支援金を支給します。東京23区の在住者または通勤者で、移住先や就業に関する要件などを満たす必要がありますが、移住支援金を受けられるチャンスです。

山形県Uターン就職面接交通費助成金

山形県内の企業へ就職を希望している人に対して、山形県内で実施される採用面接を受けるため、またはインターンシップに参加するために要した交通費の一部を助成します。山形県外に住んでいて、山形県東京事務所内にある「山形県Uターン情報センター」に利用者登録し、山形県内で採用面接またはインターンシップ(3日間以上)が行われていることが補助金の交付条件です。

補助金額は、対象経費の2分の1(100円未満切り捨て)または1万円のいずれか低い額(1人につき2回まで)になります。対象となる経費等詳細は山形県Uターン情報センターに問い合わせてください。

山形県の子育て環境

山形県に移住したい!どこの市町村がおすすめ?移住や就業支援の制度などを調査!
(画像=『移住支援.com』より引用)

「自然豊かなところで子育てがしたい」という理由から移住を検討する人も多いと思います。山形県では、子どもや子育て家庭を支援するさまざまな取り組みを行っています。

具体的には、保育料の負担軽減策(2021年9月から、市町村と連携して、保育料無償化に向けた段階的負担軽減への取り組み)、「山形県出産支援給付金」(新生児1名につき、58,000円を給付)、「やまがた子育て応援パスポート」(18歳未満の子どもまたは妊婦のいる家庭が対象で、3,400店舗を超える協賛店でパスポートカードを提示すると、価格の割引や景品のプレゼントなどの特典が受けられる)などがあります。

また、県内には、子ども連れが無料で利用できる屋内や屋外の大規模遊戯施設があります。年齢にあわせた遊具があるので、小さな子どもでも安心して利用でき、週末は各施設とも幅広い世代で賑わいます。