オンラインでもヨガが学べるようになり、世界中のトップインストラクターにも簡単に繋がれる時代になりました。 ヨガを学んでいると、もっと学びを深めたくて今自分が習っている先生ではちょっと物足りない…そんな風に考えてしまうこともあるでしょう。

そしてオンラインでまるでネットで物を買うように先生を探したり(ドクターショッピングならぬ、インストラクターショッピング?!)、SNSの情報発信をみて憧れてしまったり…。

  • 一体どうやったら良い先生に出会えるの?
  • 私だけの先生はどこにいるの?

そんな悩みをお持ちの方に「良い先生との出会い方」についてご紹介。

良い先生と出会っても物足りなさを感じてしまう

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

私自身、ヨガをはじめたきっかけはスポーツクラブでしたが、引っ越しをきっかけにスポーツクラブを退会。

近所にあったのがスポーツクラブではなくたまたまヨガスタジオだったので、そちらに入会したこと、またそこでの先生との出会いが大きな転機となりました。

その頃はまさか自分がヨガを教えたり、ヨガコラムを書いたりするなんて想像もしていなかったので、本当に人生とは不思議なもの。

ヨガスタジオに通うようになってからもしばらくはインストラクターを目指すつもりはありませんでした。

また、ヨガをこれほど長く続けるとは思っていませんでした。

そんな私がヨガを続けてみようと思ったのは、そこで出会った先生に「あなたはヨガで何もしないことを学びなさい」と言われたこと。

さらにヨガを教えてみようと思ったのは「教えることがヨガを学ぶのに一番の近道」と、やはりそこで出会った先生に言われたからです。

ただし、後にそのヨガスタジオで200時間トレーニング(RYT200)を修了しても、私の学びへの欲求は高まるばかりで、冒頭に書いたような「インストラクターショッピング」的なことをしていた時期もありますし、さまざまなワークショップやトレーニングに参加したりして、「グル(ヨガの師)」を探していた時期もあります。

それはなぜか。私が最初のトレーニングで出会った先生を「自分の一生のグルだ」と思えなかったからです。

自分だけの良い先生を求めてしまう心理とは?

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

その理由は「私は先生が大好きだけれど、先生は私を多くの生徒の中の一人としか見てくれていない」「先生にはすでに一番弟子がいる」というようなくだらないやっかみによるものでした。

しかし、その後出会うどの先生もそれは同じで、どの先生にもすでに弟子はいるし、私はいつも多くの生徒のうちの一人でしかありませんでした。

「私も誰かの一番の弟子になりたい、手取り足取り教えてもらいたい、大勢の生徒の一人ではなく特別な生徒になりたい」

おそらくそんな気持ちが「良い先生に出会いたい」の本心で、私自身を「インストクターショッピング」させるような行動に駆り立てたのだと思います。

欲しいのは「一生の付き合い」ではなく「永遠で普遍の知識」

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

その一方で「信者のようになりたくない」という気持ちもありました。

ほとんどの有名な先生にはオーラやカリスマ性があり、多くの「ファン」がいます。

その先生がワークショップやトレーニングを開催するとなれば、日本全国どこにでもついていく生徒さん=ファンがいたりするのです。

私自身はヨガを学ぶ一方で、自分の家族や仕事もヨガと同等に大切なので、ヨガにだけ時間とお金を使うわけにはいきません。

子どもがいなければあのトレーニングに参加できたのに、夫から許可が出れば海外のトレーニングに参加できるのに。そんな風に思ったこともあります。

あるいは同じような環境でもトレーニングに参加する熱心なファン仲間から「本気なら家族は関係ない」と言われたことで、「私は本気で学びたいとは思っていないのか?」と自分にがっかりしたこともあります。

でも「私は信者になりたいわけではない」という思いもありました。

「より幸せに生きるためにヨガを学びたいだけなのに、自分の生活や大切な家族を疎かにしてまで、本当に幸せになれるのか?」と自問を繰り返し、私は特定の先生と「一生の関係・特別な関係」を築くことよりも、1回1回の学びから「永遠に使える普遍的なヨガの知識を得たい」だけ、と気づいたのです。

するとたった1回参加しただけの講座、1回の出会い、あるいは書物からでさえ「これは永遠に使える」という知識が増えていきました。