スマホの撮影の中でも特に頻度の高い人物の撮影。いつも同じ撮り方になってしまう、とお悩みの方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、スマホ撮影がぐっと楽しくなる、おしゃれな人物の撮り方をご紹介します。3つのポイントをおさえるだけで、記念撮影とは一味違ったおしゃれな人物写真が撮れるようになりますよ。
スマホでおしゃれな人物写真を撮る方法1:シチュエーション決め
スマホでおしゃれな人物の写真を撮るために大切なことは、「こういう写真を撮りたい!」という完成のイメージを持つことです。まずは、イメージをもとにどんなシチュエーションでどういった表情を撮るのかを決めていきましょう。
「誰」の「どんな写真」が撮りたい?
シチュエーション決めのポイントは、被写体(撮影される人)の雰囲気を大切にすることです。被写体のどういった表情が魅力的なのか、またどういった場所で撮影するとその魅力がより際立つかを考えてみましょう。被写体のイメージと写真のイメージが一致していれば、それだけでも自然とおしゃれな写真が撮れます。
柔らかい雰囲気で撮りたい
笑顔が魅力的な人、子どもなどは柔らかな雰囲気を演出できるシチュエーションで撮りましょう。例えば、緑を背景に自然光を利用した屋外での撮影や、屋内の窓際での撮影がおすすめです。
被写体に対して斜めに光が入るようにすると輪郭が際立ち元気なイメージに、逆光を利用すると柔らかさが引き立ちます。表情に合わせて撮り方を変えてみましょう。淡い色合いや白を基調とした背景にするとさらに表情が際立ちます。
また、撮影後に写真の加工をする場合は、露出(写真の明るさ)を少し高めに、彩度を少し低めにするとより柔らかい雰囲気が増しておしゃれになります。ぜひお試しください。
かっこいい雰囲気で撮りたい
クールな表情を生かした写真を撮りたいときは、近代的な建物など無機質なものを背景にして撮影しましょう。真横から当たる光を利用すると陰影がしっかりついてよりクールなイメージになります。
撮影後に写真の加工をする場合は、露出は低め、彩度を高めにするとかっこいい雰囲気が増します。また、ブルー系のフィルターをかけたり色温度を下げることで無機質さを演出できるので、ぜひ試してみてください。
個性的な雰囲気で撮りたい
「個性的」とひと言で言ってもいろいろなパターンがありますよね。どういったイメージで個性的にしたいのか、写真のテーマ設定を細かくつくっておくと撮影が進めやすくなります。
例として、被写体に色のイメージがあり、その色で統一して個性を演出する場合を考えてみましょう。背景・被写体の服装・メイクなどを同じ色で合わせることで、簡単におしゃれで個性的な写真を撮ることができます。また、被写体に対して正面から強めの光を当ててあえてのっぺりとした印象をつくることで、色のイメージをさらに強めることができます。
個性的な写真はいろいろな撮り方を考えることができます。被写体に合った独特でおしゃれな写真を目指して、ぜひさまざまな撮り方を試してみてくださいね。
スマホでおしゃれな人物写真を撮る方法2:ぼかしを入れる
スマホでおしゃれな人物写真を撮るための方法、ふたつめのポイントは「ぼかしを入れる」ことです。なぜぼかしを入れるとおしゃれになるのか、どうしたらキレイなぼかしがつくれるのかをご紹介します。
なぜぼかしがあるとおしゃれな写真になるの?
おしゃれな写真には、ほとんどの場合にきれいなぼかしが入っています。なぜぼかしを入れるとおしゃれになるのか?それはぼかしが「人間らしい空気感」を演出してくれるからです。
私たちは普段何かを見るとき、広い視野の中で「見たいもの」だけにフォーカスを当てています。このとき、フォーカスを当てているもの以外は、ぼやけてなんとなく見えている状態です。こういった「何かに注目している状態」を意図的に写真に取り込んだものがぼかしを入れた写真なのです。
ぼかしを入れた写真は、見る人の「これを見たい!」という感覚自体を引き出す効果を持っています。そのため、自然に目を引くおしゃれな写真になるのです。
背景を使ったぼかし写真の撮り方
ぼかしのつくり方の中で、一番ベーシックなものは「背景」をぼかす方法です。ここでのポイントは、被写体と背景の間に適度な距離をとること。被写体と背景の間に前後の距離をとればとるほど背景のぼかしが大きくなるので、被写体に動いてもらって調整しましょう。
また、背景自体に奥行きがあると、さまざまな強度のぼかしが入りさらに空気感が増します。ぜひいろいろな背景で試してみましょう。被写体にしっかりピントを合わせることを忘れないようにしてくださいね。
うまくぼかしがつくれない時の奥の手!前ぼかし
屋外では簡単な背景ぼかしですが、屋内の撮影では意外と難しいものです。そんなときにぜひ試していただきたいのが、「前ぼかし」です。ぼかしの仕組みは背景ぼかしと同じですが、被写体とぼかしたいものの位置を逆にします。つまり、被写体の前にものを入れてぼかすということです。
一番簡単なのは、被写体に何か小物を持ってもらいカメラの方にさし出してもらう方法です。このとき、小物の位置がカメラに近づけば近づくほどぼかしが大きくなります。
また、被写体までの距離が遠い場合は、カメラマンがカメラの前に小物をいれるのもおすすめです。シャッターを押す手とは逆の手で小物を持ち、レンズの前に入れます。
また、あえて小物にピントを合わせて被写体をぼかしてもおしゃれな写真が撮れます。特に被写体や小物に動きがある場合は、ぜひ試してみてください。