タダアーサナで「ただ立つだけ」の難しさ、ありのままを認める難しさに気づく

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

このポーズをしていると、ただ立つことがいかに難しいかに気がつくだけではなく、ヨガウエアというシンプルな服装で、バックやハイヒールもなくただまっすぐ立つだけという姿勢に、なんとなく心細さや居心地の悪さを感じたりもするのです。

自分の骨格やボディライン以外頼れるものがなく、ただまっすぐ立っている自分を自分自身が直視するのは、なんとも無防備で心細く、また自分のコンプレックスやウィークポイントとも向き合うことになります

私はこのタダアーサナを自分のクラスで行うときに、アライメント(先の1〜15)だけでなく、「ただまっすぐ立っているだけの自分を心の目で見てください。かっこよく、堂々と立てていますか?ただ立っているだけで、何も持っていない自分でも好きかどうか自問してください」と誘導することがあります。

普段私たちは、おしゃれな服装やハイヒールで体型を細かしたり、脚が長く細く見えるようにクロスしてポーズを取ったり、つま先立ちになったり、アプリで写真を加工したりして、少しでも自分をよく見せようとしたり、ありのままの何も持たない自分から離れようとします。

しかし、本当は何も持たないありのままの自分を自分で好きになれるのが一番良いはずです。

タダアーサナはそんなことまで気がつかせてくれるのです。

太陽礼拝などの別のアサナと組み合わせて、もう一度タダアーサナをやってみる

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

最初にタダアーサナをしたときにはおそらく居心地の悪さやバランスの悪さを感じるはずですが、太陽礼拝などを行いながら、何度もタダアーサナを意識し、体をある程度他のポーズで動かした後の最後にもう一度タダアーサナをじっくり時間をかけて行いましょう

すると、最初よりも立ちやすくなっていたり、居心地の悪さや不安定さが消失していたりします。

目を閉じてもフラフラしなくなったり、堂々と立っていられるようになるのです。

これはヨガの効果の表れです。

タダアーサナで日々の生活を見つめなおそう

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

タダアーサナはただ立つだけですが、自分自身を丸裸にするようなポーズです。

心の揺れ(動揺)が体の揺れとなって現れ、普段の生活習慣や姿勢の癖が身体のラインに現れます。

「はい、タダアーサナをして」と先生に言われたときに、「はい」と堂々と自信を持ってポーズができるようになるには、普段から自分の姿勢や生活習慣、歩く姿勢、立つ姿勢などにも気をつける必要があります。

つまり、タダアーサナを極めるには、その練習の時だけでなく、24時間の動きを全て洗練させていく必要があるでしょう。

タダアーサナがなぜこんなに難しいかお分かりいただけたかと思いますが、タダアーサナだけでも完璧にすることを目指せば、人生が変わるほど生活全体がよくなることは間違いありません。

提供・yoganess



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