秘術「アウトプットノート」

SNSをうまく使い、怒りや不満などをオープンに書き込めているのであれば、それはそれで良いかもしれません。けれど、世の中にはそれができない人もたくさん存在します。

そんな人にオススメしたいのが「アウトプットノート」です。日頃の怒りや、将来の不安などをノートに書き込んでいくのです。毎日5~10個を目安に、もっと多くてもいいですし、少なくても構いません。

実はこのアウトプットノート、私自身も実践した過去があります。
少し暗い話になってしまうのですが、過去にパニック障害で自殺未遂を起こしました。未遂に終わったので、命は守られたわけですが、そこからが地獄でした。
不安だし、毎日のように死にたいという言葉が頭をよぎるのです。そんなときに、カウンセラーの方に教えてもらったのがこのアウトプット法です。
「ノートにひたすら不安を書けば、すーっと心が軽くなるよ」と言われ、藁をもすがる思いで書き始めました。
 

もしかしたら字が汚すぎて見えないかもしれませんが、これは当時抱えていた不安などを書いたものです。本当は見せるのが恥ずかしいというか、なんというか文章が暗いのでお見せするのが心苦しくもありますが、アウトプットノートの例として紹介します。

私はこれのおかげで一切精神薬を飲まずに、パニック障害を克服しました。自分の心の中にある不安や怒りをアウトプットすることで「具体的に何が不安なのか」「ではどうすればそれを克服できるか」ということを確認することが出来ます。
これは怒りでも同じ。「具体的にどういう態度に怒りを感じているか」「どうしてこんなに怒っているのか」、「では自分はどう対処すればいいのか」というのを客観的に分析することが出来ます。

これはやらないとわからない感覚なのですが、アウトプットノートの不思議なところは「書いたのは自分なのに、文字として自分の感情を見るとまるで別の誰かの感情のように思えてくる」ところです。客観的に不安や怒りに向き合うことができるのです。

終わりに

(写真=getty images®)

不安で押し潰されそう。すぐに怒ってしまう自分が嫌だ。

私はカウンセラーとしても活動しているので、こういった声をたくさん聞いてきました。 原因が自分にあると思い混んでいる方や、原因を取り除くしかないと悩んでいる人がたくさんいると思います。それは確かに間違っていません。けれど、お話してきたように「自分の感情をコントロールする」という方法もあるのです。 感情をアウトプットし、客観的に見て、自分がどう向き合えばいいのかを見つける。それには、あえて文字にするアウトプットノートが最適。

不安や怒りを押し殺すか、解き放つか。私の実体験があなたの役に立てれば幸いです。

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