東京都や大阪府などの大都市を離れ、地方でゆとりのある暮らしを希望する人が増えています。内閣官房が2020年1月に実施した調査によると、東京圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)に住む20代から50代の49.8%が、地方暮らしに関心があると答えています。ここではよく耳にするUターン移住についてまとめました。

憧れのUターン!Iターンとの違いは?

Uターン、Jターン、Iターン移住という言葉を知っていますか。聞いたことはあるけれども、内容までは詳しく知らないという人が多いのではないでしょうか。ここではUターンのメリットや特徴、Jターン、Iターンとの違いを紹介します。

Uターンとは「生まれ育った故郷から進学や就職を期に都会へ移住した後、再び生まれ育った故郷に移住すること」、Iターンは「生まれ育った故郷から進学や就職を期に故郷にはない要素を求めて、故郷とは別の地域に移住すること」(一般社団法人 移住・交流推進機構のHPより)。

つまり地方出身者が都会の大学などを卒業し就職した後に地元へ帰ることなどがUターン移住といえます。まったく知らない土地への移住ではないので、雰囲気や様子がわかっている点は心強いメリットです。Jターン移住は移住先が地元ではなく、地元近くの土地まで戻った場合に使われているようです。

Uターン移住をする魅力とは?

Uターンの支援制度について解説!手厚い地方はどこ?
(画像=『移住支援.com』より引用)

地元へ帰ろうと考え始めるきっかけは、帰省が多いそうです。結婚、出産をして子育てが始まると都会の不自由さ、コストの高さが負担になってきます。保育園に入園しにくかったり、小学校が狭かったり、また犯罪や事故の心配など課題が多くなります。

そういった経験から、帰省した際に地方での暮らしの良さを改めて感じられるのが、きっかけとなるようです。家族のサポート、生まれ育った故郷の安心感、自然が近くゆとりある空間など気持ちの問題だけでなく、土地の価格の安さからマイホームが持てることや、ショッピングモールなどが広々として車で利用しやすいといった点も見逃せません。

また、子育てが終わった後の世代では、都会では取り組みにくかった趣味や自然に囲まれた環境を求めて故郷への移住を考えたり、親の面倒をみるためにとUターンする人もいます。