倒産寸前からミニチュアフィギュアで一発逆転
――ケンエレファントさんは、もともとはビールやペットボトル飲料につける景品を作られていたんですね。 樽見「はい。ペットボトルなどにつける景品を企画するセールスプロモーションの仕事をしていました。当時は広告代理店がライバルで、企画を考えてコンペで勝ち、景品を生産するという仕事をしていたんです。ただ、2007年に景品法のからみで各企業の景品に対する姿勢が変わったことで仕事が一気になくなり、会社の売り上げが大幅に落ちました。倒産寸前までいったこともあります」
純喫茶 ミニチュアコレクション vol.2
――倒産寸前ですか!? そこから、どのように復活されたのでしょうか。 樽見「暗黒の時代だったのですが、自分たちがメーカーとして面白い物を作る会社にしていこうと決めました。セールスプロモーションの仕事をとおしてフィギュアを作るノウハウを学んだので、まずは自分たちでフィギュアを作ってみることにしました」
いろんな業界から引く手あまたの企業に成長
TableMark(テーブルマーク) ミニチュアコレクション
――いきなり、自分たちで作ることにしたというのがすごいですね。 樽見「人脈も知り合いも何もいない状況で各メーカーさんに、手芸用品のミニチュア化許諾の打診をし続けました。最初は手芸メーカーさまに営業に行きミニチュアを作りました。その後もいくつかのメーカーさまに声をかけさせていただく中で、全く知見のなかった文具メーカーさまにもお声がけして、作らせてもらったのが文具のミニチュアです。SNSで反響となり、いろんな業界の方から声をかけてもらえるようになったことで自分たちの作るもの・目指すものが決まっていきました」