今、球界を沸かせているのはこのお方。今月4日にプロ野球・北海道日本ハムファイターズの新監督に就任された通称ビッグボス(BB)こと、新庄剛志監督。

新庄剛志ファッションに胸がトゥンク…ド派手スーツはおしゃれ?徹底解説!
(画像=『女子SPA!』より引用)

新庄 剛志『もう一度、プロ野球選手になる。』(ポプラ社)

 新庄監督の現役時代はまだ筆者が小中学生だったのもあり、当時は「なんか破天荒な人なのかなぁ? 知らんけど」といったイメージでしかありませんでした。ですが、先日の監督就任の記者会見を視聴して「あ、新庄監督って……野球が本当に大好きで、人の良い方なんだ!」と改めてビッグボスの誠実な人柄に心を打たれ、胸がトゥンクしている状態です。  とはいえ、記者会見登場時のド派手スーツを身にまとったあの威風堂々たる姿。新庄監督、いえビッグボス。彼はやっぱりエンターテイナーでした。ということで、前置きが長くなりましたが、今回は新庄剛志監督のファッションスタイルとその魅力についてご紹介いたします。 【画像をすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます

奇抜に見えて、意外と格式を重んじたスーツの着こなし

 世間を賑わせたのは、やはり大きな立襟シャツに赤チェックのスリーピース姿。巷では「エリマキトカゲ?」「イカみたい」と大喜利大会が催されていますが、ご本人はきっとそんな揶揄(やゆ)さえ笑顔で吹き飛ばしてしまうのでしょう(TV番組でドン小西さんにファッションを酷評された件についても、ツイッターで「どん小西さんって誰だっけ???」と返していました)。
 さて、スタイリスト的にこのスーツをどう思うかと言いますと……とっても素敵です! ぱっと見、フォーマルスタイルを崩した奇抜コーデのように見えますが、スーツの着こなしはしっかりと格式を重んじているのです。こういうところに人柄の良さを感じますよね。  共布のベストを合わせたスリーピーススタイルは、ベストのボタンは一番下だけ外すという「アンボタンマナー」が正しい着こなしです。新庄監督もこのアンボタンマナーにならった着こなしをしていました。

“シャツの襟”を見れば、本当のおしゃれ好きだとわかる

新庄剛志ファッションに胸がトゥンク…ド派手スーツはおしゃれ?徹底解説!
(画像=『女子SPA!』より引用)

 さらに、シャツの襟(えり)。一般的にシャツの襟はベストからはみ出さないのがマナーですが、新庄監督としては襟の大きさをしっかり主張したかったのでしょう。襟が大きいと「威厳」「強さ」「リーダー」といったイメージを表現できますから。なので、おそらくは「襟をベストからはみ出させない」かつ「襟の大きさを主張する」という2つの相反する要素を立襟という形で表現したのではないかなと考えます。  スーツのフォーマルな着こなし方を崩さない範囲で、形式にこだわらない型破りなスタイルを表現するというものすごく難易度の高いファッションスタイルを実現していますね。本当におしゃれが好きな方というのがよくわかります。