顧客離れを何としても防ぎたい

吉野家は、昨年度から続く緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の影響で業績が悪化しました。

吉野家は繁華街に出店しているため家賃も高く店舗の維持費がかさみます。またリモートワーク普及により客足も減少しました。

業績悪化に伴い2020年7月には150店舗の閉鎖を発表。国内吉野家店舗数は、2020年1月時点では1,211、2021年10月時点では1,186となり減少してきています。

一方、牛丼チェーンのすき家となか卯を運営する株式会社ゼンショーホールディングスの決算は好調です。すき家の立地は住宅街にあり、リモートワークになっても自宅から食べに行けるところが好調につながっているのかもしれません。行きやすいということはテイクアウトもしやすいため、立地の良さが好調につながったようです。

吉野家としては、これ以上の顧客離れを何とか防ぎたいという思いから、値上げ後もワンコインに収まるように調整した努力が伺えます。

牛肉の高騰は家計管理にも影響

牛肉価格の高騰により、自社努力だけで価格を守ることができなくなった吉野家。今回の値上げは業績回復のためにも避けられなかったといえるでしょう。今後は吉野家以外の外食産業にも影響が出ることが予想されます。スーパーのアメリカ産牛肉の価格も上がっているので家計管理にも気を付けた方がいいかもしれません。

文・勝目麻希

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