プゴク(プゴグッ)とは?

プゴクとは、プゴ(干しスケトウダラ)を入れて煮込んだあっさり味のスープで家庭料理として親しまれており、一般食堂の定番メニューでもあります。豊富な栄養素を含んでいるプゴクは、酔い覚ましに効果的で、二日酔いの際に食べられるヘジャングッ(へジャンは解酲、解腸と書くことも)としても人気です。

ちなみに、スケトウダラは韓国語でミョンテ(明太)、加工していない生の状態のものはセンテ(生太)と言い、その卵はおなじみの明太子で韓国でもよく食べられる食材です。

美肌スープ「プゴク」の秘密
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

干しスケトウダラは2種類ある!?

日本語に訳すと同じ干しスケトウダラですが、加工方法によってプゴ(北魚)、ファンテ(黄太)と呼び方が異なります。

プゴ:獲りたてのスケトウダラの内臓をきれいに取り除き、比較的温かい海風にさらして、水分がなくなって硬くなるまで1ヶ月ほど干したもの。

ファンテ:産卵期(4~12月)に獲ったスケトウダラを氷水につけて、真冬の雪の中で風にさらしながら、長期間凍らせては溶かす過程を20回ほど繰り返して干したもの。やわらかく香ばしい味が特徴で、肉質と香りが山で獲れるトドッ(ツルニンジン)に似ていることから、トドップゴとも呼ばれています。 ※写真(左)提供:明太&冬の海祭り http://www.myeongtae.com

美肌スープ「プゴク」の秘密
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

1.干しミョンテ 2.獲りたてのミョンテ 3.干されたファンテ 4.保存されたファンテ 5.明太子

気になるプゴの栄養価は?

美肌スープ「プゴク」の秘密
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

さきプゴ 高たんぱく質なプゴは、生の状態であるセンテよりも2倍も多くのたんぱく質を含んでいます。熱を加えると身がほぐれやすく消化にも良く、豊富なビタミンやカルシウム、脂肪、鉄分も含まれており、美容や健康にもグッド。低カロリーのためダイエット食としてもぴったりです。また、二日酔いに効果的なアミノ酸が、センテよりも5倍も多く含まれているのが特徴です。

プゴクは二日酔いの特効薬

美肌スープ「プゴク」の秘密
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

二日酔いでつらい朝には… プゴに含まれているたんぱく質には、アルコールを分解するのに重要な役割を果たすアミノ酸のアスパラギン酸、アラニン、グルタミン酸、グリシン、リシン、メチオニンなどが豊富に含まれています。肝臓に十分なアミノ酸が補給されることで肝臓の機能を高め、アルコール代謝を促進する働きをします。そのため、アルコールを分解してくれる栄養素が豊富なプゴクは、二日酔いの特効薬として人々に愛されています。

プゴクの作り方

韓国の家庭でもよく食べられるプゴク。プゴをそのまま沸騰したお湯に入れて味付けするシンプルな調理法から、先にプゴをごま油で炒めてから作るもの、醤油やごま油で和えたものに水を入れて煮込むものなど、作り方も多様です。お好みで、豆腐、溶きタマゴ、ネギ、ダイコン、モヤシなどを入れてもOK。今回は、家でも簡単にできるプゴクの作り方をご紹介します。 材料(1人分) プゴ、またはさきプゴ…30g タシダ…大さじ1杯 ごま油…小さじ1杯 水…400cc

作り方 1.食べやすい大きさに切ったプゴ、またはさきプゴを、ごま油を入れて鍋で軽く炒めます。 2.プゴに火が通ったら、鍋に水を入れ汁が白くなるまで沸騰させます。 3.タシダを入れて、味を調節します。 4.お好みでネギや溶きタマゴなどを入れます。 5.出来上がり ※味が薄い場合は、塩などを入れて調節してください。