転職の軸がブレることで、転職活動をやり直すことに

1.転職エージェントが言う「女性の転職者は扱いが難しい」理由とその改善法
(画像=『Cinq』より引用)

「Aさん、俺の言った通りになったでしょう。転職活動がうまく運び出すと、女性は転職の軸がブレブレになる人がすごく多いんだよ。

最初に言っていたことと矛盾が出てきたら、軌道修正してあげるのもキャリアコンサルタントの仕事。

自分を客観視することに慣れていない若い女性は、特に第三者目線が必要なのに、自分自身の意思決定を尊重しようとしたと言えば聞こえは良いけど、Aさんはキャリアコンサルタントとしての自分の職務を放棄したんだよ。

結果的に、X社は努力家の人材を採用し損ない、Wさんは転職成功しそびれた。大いに反省してください」

……ほろ苦い思い出です。

「男性だって、軸ブレブレになる人もいるんじゃないの?」とCinqの読者の皆様の中には思われる方もいらっしゃると思います。それはその通り。

でも、比較的男性は、最初に仰っていた条件とのブレや矛盾を指摘するとハッと我に返る方が多いのも事実でした。

そうならない男性のほぼ全てが「実は、奥さんが反対していて……」と仰るのです。
人材紹介会社のキャリアコンサルタントだけでなく、企業の人事部門の採用担当者が皆、一度はトラップにかかっているという、恐怖の【嫁ブロック】といういうやつです。

参照
「日本の人事部」より 嫁ブロックとは

出典: https://jinjibu.jp

女性は感情が先行して、客観的視線を持つことが苦手?

2.転職エージェントが言う「女性の転職者は扱いが難しい」理由とその改善法
(画像=『Cinq』より引用)

転職者が既婚者の場合は、必ず「奥様に転職活動を隠していないか」、「どんな条件で転職しようと考えているか」の考えをご夫婦で共有しているかを毎回確認するようになりました。

反対される奥様のほとんどが、専業主婦歴が長いことも興味深かったです。
想像ですが、旦那様のステイタス(●●に勤めている、年収が●●●万円以上ある等)に変化が生じることに、家計を守る主婦として恐れを感じるのではないかと思います。

一方、お仕事をお持ちの奥様が転職活動の意思決定に反対して来るという事例はほとんど経験がありませんでした。

「女性が自分自身を客観視することが苦手な傾向がある」と仮定すれば、女性にこそキャリアコンサルタントの第三者の目線が必要なわけですが、そこは、人材紹介会社の悲しさ。効率よく、早く転職者を捌いていかないと、利益を確保していけません。

時間がかかった上に転職活動が成功しなければ、一銭もお金は入って来ないのですから。
「女性に深入りするな」という上司の指導は、ある意味正しいということになってしまいます。

Cinqの読者の皆様に今回お伝えしたいのは、転職活動を始める前に「転職の軸」をきちんと作ること。
あれもこれも「もっともっと!」と考えずに、大事な条件の取捨選択をすることを忘れないようにすること。
何故、自分は転職したくて、どういう条件が絶対に譲れないのかを、じっくり自分と向き合って考えてから活動してほしい、ということです。

職務経歴書を作成するときと同様、きちんと紙に書き出して整理するようにしましょう。

次回は、「条件の整理の仕方」について、少し具体的にお伝えしていこうと思います。
それでは、またお目にかかれればと思います。

キャリアアドバイザーA

提供・Cinq(サンク)ーよくばり女子のはたらき方

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