コロナ禍で、人と出会う機会がグッと減ってしまったということはありませんか?

久しぶりにだれかとおしゃべりした時に、「あれ? しゃべり疲れちゃうな」なんて感じたことはないでしょうか?

あるいは、カラオケに長く行かないうちに、お気に入りの歌をうまく歌えなくなってしまったことはありませんか?

その原因は声帯が衰えてしまったせいかもしれません。

そんなお悩みを解消するために、今回ご紹介するのは、声ヨガです。

声ヨガについて、くわしく解説していきます。

声ヨガとは

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

声ヨガは、2017年に八田幸子さんが「日本声ヨガ協会」を設立したのが始まりです。

ヨガインストラクターの資格を持ち、スポーツキャスターの経験もあった八田幸子さんは、ヨガで声を整える方法を独自に編み出しました。

声ヨガは「声で心を整える」というコンセプトで活動が行われています。

声とヨガって関係あるの?

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

良い声の基本は良い姿勢

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

ヨガと声はどんな関係があるのでしょう。

良い声を出すために重要なポイントの一つは姿勢です。

わたしたちのカラダは、声を出すための楽器だといえますよね。

ゆがんだ楽器からは、良い音は出ません。

楽器が正しくまっすぐでないと、良い音は出ないのです。

わたしたちのカラダが正しくまっすぐであること。

良い姿勢であるということが、良い声を出すポイントなのです。

そして、良い姿勢を取るために役立つのがヨガというわけです。

ヨガをして姿勢が良くなることが、良い声を出すことにつながってくるんですね。

良い声の基本は呼吸

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

声とヨガのつながりのもう一つのポイントは呼吸です。

そもそも、声が出る仕組みを、みなさんはごぞんじですか?

息を吸って吐きだした時、息がノドにある声帯にぶつかって、声帯を振動させます。

声帯が振動することで、声を出すことができるのです。

声帯にぶつかる息が大きければ大きいほど、声帯ははげしく震えます。

声帯がはげしく震えれば震えるほど、大きな声を出すことができます。

よく通る大きな声を出そうと思ったら、深い呼吸をすることが重要なのですね。

大きな良い声を出すためには呼吸法のトレーニングが欠かせません。

ヨガで呼吸法のトレーニングをすることが、良い声を出すことにつながっていくのです。

ヨガで声帯を鍛えて、健康維持

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

よく通る大きな声を出そうと思ったら、声帯を大きく振動させなければいけないということは先ほども書きましたよね。

声帯を大きくしっかり振動させると、声帯をよく鍛えることができます。

声ヨガをすることで良い声を出すことが、声帯を鍛えることにつながってくるわけです。

わたしたちの声帯は、使わないうちに衰えます。

また年齢を重ねると共に衰えていくものでもあります。

意外なことですが、声帯が衰えると、ふらつきやつまずきの原因にもなります。

また、飲み込みも悪くなってしまいます。

高齢になると、ふらつきやつまずきが原因で、寝たきりになってしまうキケンもあります。

また、飲み込みが悪いと、食べたいものが食べられなくなってしまいます。

イキイキと健康に暮らすために、高齢者の方にも、声ヨガは有効です。

高齢のご家族がいらっしゃいましたら、ぜひ、声ヨガを教えてあげて下さいね。

良い声のためのヨガトレーニング

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

良い声を出して声帯を鍛えようと思い立った方のために、良い声のためのヨガトレーニングを、少しご紹介していきます。

椅子のポーズ

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

椅子のポーズをすることで良い姿勢をとるための体幹を鍛えることができます。

体幹をしっかり鍛えて安定した姿勢を取ることが、よく通る大きな声を出すことにつながっていきます。

しっかり鍛えましょう!

やり方

  1. 両脚をそろえてまっすぐに立ちます。
  2. 息を吐きながら、腰を下に落としていきます。この時、ヒザが足先よりも前に出ないことに注意をしましょう。お尻を後ろに引くようにして、腰を下げていくことがポイントです。
  3. 太ももが、床と並行になるくらいまで下げることが理想です。むずかしいようであれば、できる範囲でOKです。
  4. 両腕を上にあげます。肩の力は抜き、目線は上にあげましょう。
  5. 30秒ほどキープしてから、ゆっくりと元に戻ります。

シャヴァアーサナ

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

よく通る大きな声を出すための呼吸法は、腹式呼吸です。

腹式呼吸がむずかしいという方は、シャヴァアーサナの姿勢。

つまり、あおむけに寝転んでみましょう。

あおむけに寝転んだら、どんな人でも絶対に腹式呼吸になります。

シャヴァアーサナの姿勢で、腹式呼吸のコツをつかみましょう。

やり方

  1. 仰向けの姿勢になる。
  2. お腹に手を当てる。
  3. 大きく息を吸い、お腹がふくらむのを感じる。
  4. 息を深く吐き、お腹がへこむのを感じる。
  5. 4秒間かけて、大きく息を吸い込む。
  6. 8秒間かけて、深く息を吐きだす。
  7. ⑤と⑥をしばらく繰り返す。

ヨガで理想の声を手に入れよう

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

いかがでしたか?

この他にも、声ヨガ体操など、楽しくヨガで声を鍛えるトレーニングはたくさんあります。

ぜひ、調べて挑戦してみて下さい。

楽しく大好きな歌を歌ったりするだけでも、声帯を鍛えることができますよね。

楽しく声を出して、コロナ禍で衰えた声帯を鍛え直していきましょう!

齋藤真璃
日本総合ヨガ普及協会・準指導師
平成27年、山本ヨガ研究所にて、日本総合ヨガ普及協会・準指導師の資格を得る。その後、ヨガコラムを書く他、自宅にて、ヨガ教室を開催中。

提供・yoganess



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