作家・燃え殻さんの小説を原作にしたNetflix映画『ボクたちはみんな大人になれなかった』が、劇場公開&配信スタート。
(左)森山未來さん、(右)伊藤沙莉さん
1995年から2020年までを駆け抜ける本作で、主人公の佐藤として21歳から46歳までを演じた森山未來さん(37)と、佐藤がずっと忘れられずにいる、心の支えだった最初の彼女・かおりを演じた伊藤沙莉さん(27)にお話しを聞きました。
【こちらの記事も読まれています】
互いの人生の大事な時期を過ごした役柄を演じて
――佐藤を通じて25年の月日を見つめた作品ですが、かおりは1995年から99年を過ごした重要な存在ですね。
『ボクたちはみんな大人になれなかった』より
森山未來さん(以下、森山)「何かひとつでもお互いに惹かれあったり興味を持ったりして、関わっていきたいと思う相手と出会う。その相手に飛び込んでいくときの、最初の距離感の掴み方って、誰にとってもすごく難しいものだと思います。しかも当時の佐藤とかおりのように、初めて好きになった相手だと余計に難しい。でも僕自身は、そうした瞬間は経験してしまっているから、思い出そうと必死でした。ピリピリしすぎて、沙莉ちゃんを傷つけたんじゃないかと」 伊藤沙莉さん(以下、伊藤)「あはは! 大丈夫です。傷ついてないです。私の場合は、かおりはあくまでも佐藤から見たかおりで、結局のところどんな人なのかというヒントも答えもほぼない状態でやっていたので、最初のうちは難しく考えてしまって、入り口からつまずいていました。でも、かおりが特別な子というわけじゃなくて、佐藤にとっての特別な子なんだと考えたら、特別な人ではなく、普通の女の子をやればいいのかなと思うようになりました」