温熱環境の等級4と等級1(等級なし)の暖かさの違い

2011年には株式会社インテグラルが建物の簡易モデルに約68度の湯を入れて断熱性能比較実験を行いました。簡易モデルを約8時間外に置きその後水温を計ったところ、等級4の住宅に見立てた簡易モデルの水温は約27.4度だったのに対し、等級1の住宅に見立てた簡易モデル内の水温7.7度では外気温6.3度とあまり変わらない温度まで下がっていました。

住宅の熱は天井、壁、ドア、窓、床から逃げて行ってしまうため、断熱材のない家や住宅の一部にしか断熱材を入れていない家では、せっかくの暖房の熱を外に逃がしてしまうのです。また等級によって断熱材自体の基準も変わり、年間の冷暖房費にも差が出ます。より高い断熱性を求めるのなら等級4に相当する断熱材を使い、家全体を包み込むように施工して熱を外に逃がさないようにするとよいでしょう。
 

等級ごとの年間冷暖房費用の概算
等級4 等級3 等級2 等級1
年間冷暖房費 5万2,000円 7万5,000円 9万2,000円 13万3,000円

このように断熱性能が高く年間を通して温度変化が少ない住宅を建てることで冷暖房費を節約することができるのです。

人・財布・環境にやさしい住宅を

夏場のエアコンの温度設定を27度から28度に変えるだけで年間の電気消費量は、約30kWh分の約820円が抑えることが可能です。冬に暖房として使用する際には、温度設定を21度から20度に下げるだけで、約53kWh分の約1,430円を消費せずに済みます。年間を通して温度変化の少ない家や、家のどこにいても温度差が小さい家は、家族の健康にもいい住宅です。

注文住宅を建てるのなら省エネルギー対策を行い、人だけでなく財布や環境にもやさしい住宅を手に入れましょう。

提供・MORIZOU online

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