俳優の故キム・ジュヒョクさんがこの世を去ってから、4年が過ぎた。あるネチズン(ネットユーザー)は最近、韓国のオンラインコミュニティーで、キム・ジュヒョクさんに関する過去のエピソードを公開し、人々の心を温めた。 (記事・写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
故キム・ジュヒョクさんは、この世を去って4年が過ぎた今もなお、この世の人々を温かい気持ちにさせてくれる。
11月8日、オンラインコミュニティーのDogDripに『私が俳優のキム・ジュヒョクさんをいまだに忘れられない理由』というタイトルの長文が掲載された。
この日、投稿者は「少し前、キム・ジュヒョクさんの命日だったこともあり、また思い出した」「なんとなく夜中に思い出したから書く話で、私が学生の時に経験したことだ」と話し始めている。
「私は全羅道(チョルラド)に住み、実業系の高校に通う学生だった。当時、実業系の高校には、技能班というサークルのようなものがあった。技能班は学校の授業に出ず、週末も休みなく、午前0時まで専攻技能訓練だけを3年受ける科で、全国技能オリンピック大会でメダルを獲得することが目標だった」「一般的に、大会はソウルや京畿道(キョンギド)で行われるので、キャンプという名目で他校に行って、1週間他校の学生と交流した」と説明。
続けて「その時、担当の先生がよりによって結婚準備をしていて、とても忙しかった。当時先生は、私に民宿の予約券を渡しながら、“個人的なことでとても忙しくて本当に申し訳ないけど、ホテルを予約したから前日に行って、良いコンディションでキャンプして来て”とおっしゃった。私はソウルに1回しか行ったことがなく、技能班の同期は食中毒になって来られなかったので、1人でソウルに出発した」「ソウルからしばらく地下鉄に乗って駅に降りたけど、次の電車が来なかった。駅員さんは“さっきあなたが乗ってきた電車が最終だよ”とおっしゃったので、住所を見せた。すると、“正反対の場所に来てるよ”と言われた。タクシーに乗って行けばいいやと思って外に出たけど、住所を見せると“そこまでは行かない”と言って乗せてもらえなかった」と、当時のやるせない心境を吐露している。
「バス停に留まっていた自分の前に、あるSUV車が停まった」と明かした投稿者は、「見知らぬおじさんが“さっき、そこで30分ほど見てたけど、バスがないんでしょう?”と、声をかけて来た。薄暗い中に車が停まり話しかけられたので、とても怖かったから断った。そして車の後ろの窓が開くと、あるおじさんが“乗って”と言った。その時、運転席のおじさんが“キム・ジュヒョクを知らないの?”と尋ねてきたので、私は“知らない”と答えた」「その時、本人が自分で検索して、誰なのかを確認させてくれた。目的地の住所を見せると“正反対に来ちゃったね”と、色々な話をしてくれて、クッパ屋さんに行ってご飯までごちそうしてくれた」と伝えた。