シドニーを訪れたら定番の美術館や博物館もいいですが、図書館巡りをしてみるのはいかがでしょうか。歴史を感じさせる荘厳なものから有名建築家の設計によるモダンなもの、インスタグラマーが訪れるフォトジェニックなデザインのものまで、必ず訪れたい個性豊かな図書館を6箇所ご紹介します。

シドニー・シティ近郊にあるオススメの素敵な図書館

旅行でシドニーに訪れる際、美術館や博物館とは異なり、限られた時間の中でなかなか図書館まで足を運ぶ機会は少ないと思います。シドニーのシティ近郊には様々な図書館がありますが、実は一度は訪れてみたい素敵なスポットばかりです。

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(画像=mayumi、トリップノートより引用)

そんな中から今回は、建築業界出身の筆者だからこそ胸を張ってオススメする、素敵すぎる図書館を6箇所ご紹介します。建物見学のためだけでもいいですし、旅行者には嬉しいフリーWi-Fiも完備しているので、ショッピングや観光の合間、疲れた時の調べ物などに訪れてみてはいかがでしょうか。

【1】荘厳な歴史的建造物:State Library of NSW(ニュー・サウス・ウェールズ州立図書館)

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(画像=mayumi、トリップノートより引用)

まず最初にご紹介するのはシドニーCBD(中央ビジネス区域)の東側、Royal Botanic Garden(ロイヤル・ボタニック・ガーデン)脇にあるシティから一番近い図書館「State Library of NSW(ニュー・サウス・ウェールズ州立図書館)」です。

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(画像=mayumi、トリップノートより引用)
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(画像=mayumi、トリップノートより引用)

ここは1826年に設立されたオーストラリア最古の図書館であるこちらは、設立以後何度かの改修を経て、現在は旧館のThe Mitchell Building(ミッチェル・ビルディング)と新館のThe Macquarie Street Building(マッコーリー・ストリート・ビルディング)の2つの建物で構成されています。

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(画像=mayumi、トリップノートより引用)
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(画像=mayumi、トリップノートより引用)

ここでまず訪れて欲しいのがこちらの旧館ミッチェル・ビルディング。2010年に100周年を迎えたこの建物は、その荘厳な佇まいにエントランスに足を踏み入れた瞬間から圧倒されるでしょう。

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(画像=mayumi、トリップノートより引用)

壁や天井の装飾が美しい吹き抜けのホワイエには、シーンと静まり返った厳粛な雰囲気が漂います。その空気感に「敷居が高そう」と少々のまれそうになりますが、公共の図書館なのでもちろんツーリストも出入り自由。安心して足を踏み入れましょう。

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(画像=mayumi、トリップノートより引用)

ホワイエの先に広がるReading Room(読書室)は、天井から柔らかい光が降り注ぐ大空間。四方を本棚に囲まれた静まり返った空間では、どっぷりと作業に集中できそうです。読書室には水以外の飲み物や食べ物は持ち込み禁止ですが、Wi-Fiも使用可能なので、ここに訪れたら是非この空気感を味わってみてください。

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(画像=mayumi、トリップノートより引用)

更に旧館にはイギリス人劇作家William Shakespeare(ウィリアム・シェイクスピア)の書籍で埋め尽くされた「Shakespeare Room(シェイクスピア・ルーム)」もあります。シェイクスピア作品のための部屋で、初版本のコピーも収蔵されています。毎週火曜日の10:00am〜4:00pmのみのオープンですが部屋にはガイドさんが常駐しているので、ご興味のある方は訪れてみてはいかがでしょうか。

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(画像=mayumi、トリップノートより引用)

旧館とは地下で繋がっている新館の「マッコーリー・ストリート・ビルディング」はシティ側のマッコーリー・ストリート沿いにあり、シティレールの「Martin Place(マーティン・プレイス)」駅や「St James(セント・ジェームズ)」駅からも歩いてすぐです。

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(画像=mayumi、トリップノートより引用)

ガラスに囲まれた明るいスペースは、旧館とは異なりカジュアルな雰囲気。こちらにはショップやカフェもあるのでコーヒーを飲みながら気軽に調べものをしたり休憩ができます。館内各所にあるギャラリースペースでは定期的に様々な展示も行われているので、ギャラリー訪問も兼ねて建築好きの方に訪れて欲しい図書館です。

【2】オシャレな地域密着型:Woollahra Library in Double Bay(ウラーラ図書館)

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(画像=mayumi、トリップノートより引用)

シティ中心部から東へ、車で約10分程の高級住宅街「Double Bay(ダブル・ベイ)」。ワトソンズ・ベイに続くバス通りNew South Head Road(ニュー・サウス・ヘッド・ロード)沿いにあるのが「Woollahra Library in Double Bay(ウラーラ図書館)」、通称ダブルベイ図書館です。

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(画像=mayumi、トリップノートより引用)

オーストラリアの建築グループ「BVN Architecture」のデザインによる、緑で覆われた明るく開放感のある館内は、今までの「図書館」という概念が覆されるほど明るく、緑溢れた斬新な空間。入り口を入ってすぐ目に入る、蔓の垂れ下がる有機的な吹き抜けが、何ともアイコニックです。

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(画像=mayumi、トリップノートより引用)
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(画像=mayumi、トリップノートより引用)

1Fはイベントスペースや子供のためのプレイルームなどがあり、定期的にワークショップやイベントが行われ比較的賑やかな雰囲気です。2Fに上がる大きな階段脇には階段状のベンチがあり、何とその脇には1Fに降りられる滑り台もあります。

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(画像=mayumi、トリップノートより引用)

階段を上った2Fロビーには、窓に沿ってズラリと並ぶソファ型のベンチなど、この図書館のためにデザインされた家具が並んでいます。吹き抜けからは子供達の楽しそうな声も響くので、このライブラリー特有の明るさや開放感を味わいたい場合は2Fがオススメ。逆に静かに集中して作業したい場合は、ボックス席型のブースや会議室、私語厳禁のクワイエットルームなどがある3Fがオススメです。

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(画像=mayumi、トリップノートより引用)

少し薄暗くて静か、若干敷居が高いイメージのある「図書館」ですが、この図書館は完全に従来のそれとは異なります。実際にこちらにリオープン(移設)してから来訪者が急増しているほど、地元の人に愛される仕掛けが散りばめられた素敵な空間です。

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(画像=mayumi、トリップノートより引用)

観光地でもないのでシティからは若干行きづらいダブル・ベイですが、シティからはバスで一本。近くには穴場ビーチのマレー・ローズ・プールを始め、美味しいと評判のカフェやレストランなどもあります。このオシャレで画期的な図書館を訪れるために、ダブルベイまで足を伸ばす価値ありです。