〈ごほうび婚〉 きれいになった姿を残しておきたい
「海外での挙式やハネムーンを予定されていて、そのためにダイエットもがんばって美しくなられたのに、コロナで延期になってしまった方が、“せっかくきれいになったので、今のうちに撮っておきたい”といらっしゃったこともあります。本来なら式や旅行に使うはずだった予算で4~5着のドレスをお召しになり、素敵なお姿を撮っていかれました」
――コロナのせいで、いろいろな予定がままならなくなってしまった方も多いですよね。努力の成果を残しておけると救われそうです。
〈リベンジ婚〉 離婚した一区切りとして
「結婚したけれど、バツが付いてしまって……という方が、気持ちの仕切り直しで撮影されることもあります。“元ダンの写真はいらないけれど、捨てたら自分のドレス写真もなくなってしまうから”と。それと、結婚したときは、義実家や夫の要望で自分の好みではない和装にしたけれど、やっぱりドレスが着たい、あるいは着物が着たい、という方もいらっしゃいます。また、シングルマザーの方が“子どもが小さいころは余裕がなかったけれど、少し落ち着いたのでドレス姿を撮っておきたい”というケースもあります」
――なるほど。思い出を上書きして前に進むため、というイベントにもなるのですね。お話を伺うと、独身の方も既婚の方も利用されているようですが……?
「そうですね。本当は結婚写真が撮りたかったのに、ご主人が写真嫌いで、そのうち……と言われるままにズルズル来てしまった方が“それならひとりで撮ろう”といらしたり。結婚式を挙げなかったお母様に、お子様たちがソロウェディングをプレゼントされることもあります」
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