左の鼻腔を意識した片鼻呼吸法「チャンドラベダナ」のやり方
やり方
- スッカアーサナ(安楽座)など、楽な姿勢で座ります。
- 目を閉じで呼吸を観察します。右の鼻が優位か、左の鼻の穴が優位か、呼吸の長さや量、呼吸に伴う体の動きを観察してください。ただ観察するだけで何かを変える必要はありません。
- 右手の人差し指と中指を手のひら側(内側)に折り曲げて、親指・薬指・小指だけを立てたら(ヴィシュヌムードラ)、親指を右の鼻腔に、薬指で左の鼻腔にセットします。左手は楽なポジションに置いておけばOKです。
- いったんゆっくり深呼吸をして整えたら、親指で右の鼻腔を塞ぎ、左の鼻腔から息を吸います。
- 息を吸い切ったら、薬指で左の鼻腔は塞ぎ、親指を離して右の鼻腔からゆっくり息を吐き出します。
- もう一度、親指で右の鼻腔を塞ぎ、左の鼻腔から息を吸います。
- 息を吸い切ったら、薬指で左の鼻腔は塞ぎ、親指を離して右の鼻腔からゆっくり息を吐き出します。
- ⑥〜⑦を5〜10セット、または3〜5分繰り返します。
厳密には、吸う息の数、吐く息の数、少し息が止まる時(クンバカ)の数をカウントして整えていく方法が正式ですが、ここでは「左から吸って右から吐く」を繰り返すことでこの呼吸に慣れることを最初の目標とし、練習を続けてください。
慣れてきたら4カウント(秒)で吸って、1カウント止めて、8カウントで吐く、最終的には息を止める時間を12秒くらいまで伸ばしていくように練習をステップアップさせていくと良いでしょう。
もちろん、基本の練習だけでも十分に効果があるので無理をする必要はありません。
左の鼻腔を意識した片鼻呼吸法「チャンドラベダナ」の効果
先に説明した通り、左の鼻腔や左脳には「女性性」「月」「落ち着き」「静寂」「マインド」「副交感神経」というキーワードやエネルギーがあります。
チャンドラとは「月」の意味ですが、左の鼻腔を活性する呼吸法は「チャンドラベダナ」と呼ばれ、どちらかというと月のような落ち着きのある静かなエネルギーを活性させる呼吸法ということになります。
興奮を鎮めめたい時、気持ちを落ち着けたい時、頭がパニックになっている時、せっかちになっている時、イライラしている時などにこの呼吸法を行うと心が自然に落ち着いてきます。また就寝前に行うことでも深い眠りに導いてくれるでしょう。
まとめ
左の鼻腔にこれだけの秘密があることをご存知だったでしょうか。
私たちはどうしても左脳優位、交感神経優位で生活をしています。
このチャンドラべダナを定期的に行うことで、神経系だけでなく右脳と左脳、心身のバランスが取れてくるのを実感できるはずです。
バランスが取れてくると体調はもちろんよくなりますし、あらゆる物事に落ち着いて、適度な距離感で取り組めるようになります。
雨の日でも憂鬱にならない、できないことにぶつかってもイライラしなくなる、苦手な人がいても気にならない。
小さいことですが、こういったこともバランスが取れてきているサインです。
ぜひ忙しい毎日の中に、3分のチャンドラべダナを取り入れてみてください。
提供・yoganess
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