100項目の質問に答えて、答えを書き出していくワークブック『自分の人生が愛おしくてたまらなくなる100の質問ノート』を出版した長谷川朋美さん。コーチングを自分自身にできるようになる(=セルフコーチング)ためのステップを5つにまとめて紹介いただきました。

こんにちは、美LIFEクリエイター長谷川朋美です。

2月10日に7冊目となる書籍『自分の人生が愛おしくてたまらなくなる100の質問ノート』を出版しました(発売5日目に重版、発売12日目に2度目の重版、発売27日目に3度目の重版が決まり、感謝でいっぱいです)。

この本は一度読んで終わりの本ではなく、100項目の質問に答えて、答えを書き出していくというワークブックです。

質問と同時に、質問の意味や意図、活かし方などの解説や、例も挙げているので、私が読者のコーチになり、コーチングしていくような本。

※コーチングとは、コーチが質問を投げかけて、クライアントがその質問に答えていくうちに、自分で自分の答えに気づいていくというもの。コーチが答えを教えるのではなく、「答えはすべて自分の中にある」という考えに基づいています。

コーチングの効果は、自分のことがよくわかるようになり、ブレない軸ができ、自分に自信が持てるようなること。

外から与えられた答えではなく、自分の中から湧いてきた答えなので、人から言われるよりも納得感があり、やる気が増します。

これは私の実体験を通しての感想ですが、すべての行動や出来事に納得のいく生き方ができると、人生はとてもシンプルになり、ますます楽しくなります。

詳細は私の新刊を読んでいただきたいですが(笑)、今回の記事では、コーチングを自分自身にできるようになる(=セルフコーチング)ためのステップを5つにまとめました。

ステップ1 自分に質問して答えを書き出す

セルフコーチングをするための5つのステップ【長谷川朋美】
(画像=『DRESS』より引用)

まずは簡単なことから、自分に質問してみましょう。

いきなり「私には何が向いていると思う?」など難しい質問ではなく、「今日これを選んだのはなぜ?」など、既に自分がしてきた選択(意識・無意識問わず)に対して、なぜ? と理由を聞くことから。

例えば、
・今日のランチを◯◯に決めたのはなぜ?
・私はなぜピンクのものをよく選ぶのだろう?
・今のパートナーを選んだ理由は?

こうした質問をして、質問に答えることにより、そこに隠れている自分の価値観を知ることができます。

質問が少ないうちは気づきにくいですが、たくさん自分に質問を繰り返すことで、ある傾向や共通点(価値観)に気づくでしょう。

また、こうした質問を繰り返すことにより、自分とたくさんコミュニケーションが取れるので自分と仲良くなり、湧いてきた小さな感情や感覚に気づきやすくなりますよ。

最初のうちは必ず質問とその答えを書き出すことが大切です。自分の中にあるものを紙に落とすことで、客観的にそれを知ることができ、よりきちんと整理されます。

ステップ2 リストアップとランキング

質問に慣れてきたら、今度はもう少し進んで、自分の好きなものや心地いいもの、逆に嫌いなものや苦手なものなどもリストアップしてみましょう。

リストアップしていくうちに、やはり自分の好みや傾向、さらには価値観が見えてきます。

他にも私がよくやるのは、お題を提示して自分の中で勝手にランキングをつけること。これはある意味、ゲーム感覚で楽しく自分とコミュニケーションするための方法でもあります。

リストアップやランキングをつけることで、自分の中の価値観や優先順位を知ることができます。

自分の価値観や優先順位を深く知ると(潜在意識に落とすレベル)、選択に迷いがなくなり、大切なものをより大切にできる自分になるでしょう。

ステップ3 傾聴力を高める

傾聴力とは、言葉だけでなく、相手をエネルギー全体で捉える力です。例えば、「口では元気と言っているけど、どうも元気がないな」なども傾聴力のひとつです。

傾聴力を高めるためには、相手の表情や声のトーンやスピード、雰囲気など、さまざまな視点で相手を捉えていくことが大切ですが、これは相手の言葉を聞くというよりも、"相手のエネルギーを感じる"という方が正しいです。

相手の言葉の奥の本音を読み取る力をとでも言いましょうか。これを自分自身にもしてみましょう。

自分への傾聴力を高めることは、自分の心の声を聴くということです。頭で考えた答えではなく、心から湧いてくる本当の答えに耳を傾けましょう。

ちなみに、"聞く"と"聴く"は違います。聞くは、音が聞こえるイメージですが、聴くは、心から耳を傾けて聴くというイメージ。まさに傾聴とはこちらの聴くを表しています。

ステップ4 質問力を高める

今度は質問力についてです。質問力とは、質問をする力と同時に、相手の言葉やその言葉の奥の本音を読み取って整理する力でもあります。

本当の意味で話を理解していないと、トンチンカンな質問をしてしまうことがあります。そんな経験はありませんか? 私は過去にあります。

良いインタビューアとは、読解力(この場合=傾聴力)があります。読解力があるからこと、そこからさらに確信に迫る質問ができるのです。

ではどうしたら質問力を高められるかというと、傾聴力を磨くことが大前提で、その上で、純粋に湧いてきた興味から質問をすることです。

上手い質問をしようとか、いい答えを引き出してやろうと言うような自分主体で考えるのではなく、先入観を外して傾聴し、そこから純粋に湧いてきた感覚を言葉にするのがいい質問です。

人に対しても自分に対しても同じことで、自分に質問するときも、何かを意図せず、子どもが質問するような純粋な興味から自分に質問してみてください。

ステップ5 自分ミーティングを習慣にする

これまで挙げてきた一連の流れを定期的にする時間を取りましょう。無意識でできるくらい習慣になるまでは、毎日5分でもいいので自分と向き合う時間を作りましょう。

具体的には1日ひとつ自分に質問して、答えを書き出すなどでもいいでしょう。ポイントはコンスタントに行うこと。

1日5分でだから30日だと150分。なら、1カ月に1回150分でいいか、ではなく、コンスタントにすることで癖づけをしていくのです。

筋トレと同じです。コツコツ続けていくことが、やがて不動のものとなります。また、筋肉がついたからと言って筋トレをやめてしまうと、筋肉が落ちていきますよね。だから継続することです。同じように自分への質問も一生続けるのです。

それを続けるには、いかにがんばらずに楽しくできる仕組みを作るかがポイント。楽しくないと続きませんから。

そして、毎日1日5分のほか、別に1週間に1時間、自分ミーティングの時間をとりましょう。さらには1カ月に1回の2時間のミーティングも。

これは会社などでの毎日の朝礼、週に1度のグループ会議、月に1度の全体会議などと同じ感覚です。

1週間や1カ月に1度行う自分ミーティングは特別なものなので、大切な人のアポイントを手帳に書き込む感覚で、大切な自分との約束を書き込んで、お気に入りの場所や行ってみたい場所でしてみてください。

セルフコーチングについてわかっていただけたかなと思います。

自分を知ることは、夢を叶えるにも、なりたい自分になるにも、素敵なパートナーに出会うにも、すべての始まり。

まずは自分に質問するところから始めてみましょう!

セルフコーチングをするための5つのステップ【長谷川朋美】
(画像=自分の人生が愛おしくてたまらなくなる100の質問ノート
posted with ヨメレバ
長谷川朋美 大和書房 2018年02月、『DRESS』より引用)


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