毛髪診断士の元井里奈です。 巷(ちまた)でちょっとした話題になっている「湯シャン」。洗髪を、シャンプーを一切使わずにぬるま湯のみで行うというものです。 せっかく人類が発明した便利なシャンプーをなぜ使わないのかというと、シャンプーでの「洗いすぎ」による弊害がささやかれるようになったからです。
湯シャンの効果は「頭皮の健康回復」
昔はあまり話題にならなかった、女性の薄毛。薄毛と言えば、男性だけの悩みだったはずなのに、最近は女性も髪のボリュームダウンや薄毛に悩むようになり、女性芸能人のCMで「ヘアロス」という言葉が使われるようにもなりました。 どうしてそうなったのか? それには様々な原因が存在しますが、その一つが「洗いすぎ」と言われているのです。 シャンプーには皆さんが思うよりも強力な洗浄成分が入っており、毎日それを使って頭の汚れを落とそうとするがために、必要な皮脂まで奪いすぎてしまい、頭皮が乾燥したり、弱ったりしてしまう、そのせいで健康な毛髪を育めなくなっているのではないか? という話です。これは科学的に明らかにされたことではないのですが、筆者個人としては、ありえると思っています。
シャンプーの泡
そうであれば、シャンプーを毎日使うのをやめてみよう! と、思いついた賢者がいて、「シャンプーなし洗髪」をやってみたらみるみる髪が元気になった。そこから広まったのが「湯シャン」というわけです。 なので、その効果はずばり、「頭皮の健康回復」と言えるでしょう。今生えている毛髪そのものというよりは、頭皮、そしてそれが産み出す未来の髪の毛のため、というところです。
湯シャンのやり方。お湯の温度に注意
さて、この「湯シャン」。どうやってやるのかというと、いつもの洗髪の流れで、シャンプーを使わずお湯だけで頭皮と髪を洗う、というだけです。お湯の温度に特に決まりはないのですが、温度が高すぎるとお湯だけでも脱脂してしまいますので、38度前後のぬるま湯が良いでしょう。 洗い終えた後は、いつも通りトリートメントをして、すすいで、乾かす、という流れです。