キャンプしてみたいけど移動手段がない、という方のためにキャリーケースで移動するコロコロキャンプをおススメします。初めてのコロコロキャンプにおすすめなキャンプ場として、駅やバスで行ける茅ヶ崎市柳島キャンプ場をご紹介します。

どのスタイルで楽しむ?

一口にキャンプと言ってもさまざまな形態があります。家族と楽しむファミリーキャンプ、そして一人で自分だけの時間を楽しむソロキャンプ、家族や友人と日中バーベキューなんかを楽しむデイキャンプ。

【茅ヶ崎・柳島】車が無くても大丈夫!キャリーケースで行く「コロコロキャンプ」のススメ2.jpg
(画像=PIXTA、トリップノートより引用)

はたまたキャンプ場までの移動手段でもいろいろあります。車で移動するオートキャンプ、オートバイや自転車で移動するツーリングキャンプ、大型リュックを背負って移動するバックパックキャンプ。

数年前から加熱したキャンプブームは多様なスタイルを一般に浸透させました。今回は、キャンプしてみたいけど移動手段がない。という方のためにキャリーケースで移動するコロコロキャンプをご紹介します。

どこのキャンプ場へ行く?

車やバイクを持っていない場合、移動手段は電車やバスなどの公共交通機関を利用することになります。しかし、いざキャンプ場へ行こうと思ってキャンプサイトを調べてみても、車で行くオートキャンプを前提とした場所がほとんど。最寄りの駅やバス停からはかなり距離があり、コロコロキャンパーにはちょっと厳しいところがほとんど。

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(画像=PIXTA、トリップノートより引用)

とはいえ、探してみれば、駅近、またはバス停近の良物件があるんです。東京を起点とした場合、いくつか代表的なキャンプ場があるのですが、今回は、なぜかあまり紹介されていない「茅ヶ崎市柳島キャンプ場」をご紹介します。

神奈川県茅ケ崎市にある柳島キャンプ場は市営のキャンプ場で、関東圏のキャンプ場としては利用料が安く、かつ運営は、指定管理者制度を導入し、柳島キャンプ場運営共同事業体による運営のため、細かいところまで手が届いた過ごしやすい場所なんですよ。

何をもっていけばいいの?

筆者は個人的には、キャンプ用品を準備する時からキャンプは始まっていると考えている派です。というのも家で「あれがいるかな、これがいるかな?」と利用シーンを想像することでワクワクできます。ワクワク楽しめるのだから、もう準備からキャンプはスタートしている!と広くこの場を借りて皆様にお伝えしたい派なのです。

さて、オートキャンプと違い、コロコロキャンプはスーツケースに詰め切れなければ移動するこはできません。そこで、コンパクトかつ軽量なものを基本としてキャンプ用品を考えていきましょう。

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(画像=えいぶゆう/TossyPhoto コロコロキャンプ、トリップノートより引用)

ちなみに、アウトドアギアで軽量化を優先して進化したのは登山のギアです。登山のテント泊の場合、自分ですべての荷物を山の上まで運ぶ必要があることから、徹底的な軽量化がなされました。よって登山業界で培われたノウハウを参考にしつつ、登山よりは重さにそこまでシビアにならなくてもいいコロコロキャンパーが持つべき用品を考えてみましょう。

まずはいったん必要なものを、がーっと箇条書きにします。細かくリストアップしますので、そのまま持ち物のチェックリストとして使っていただけます(ちなみに女性向け)。★が付いているのは必須です。それ以外はお好みで。

①キャリーケース

②テント類
・テント(本体、グランドシート、フライ、ペグ)★
・とんかち
・ランタン★
・発光チューブ
・45Lくらいのゴミ袋

③寝るための道具
・スリーピングマット★
・シュラフ(寝袋)★
・枕
・アイマスク・耳栓
・寝巻

④ご飯を作って食べるための道具
・食材★
・保冷バック
・調理用品(包丁、ナイフ、まな板)
・熱源(ガスカートリッジ、コンロ、ウインドスクリーン)
・鍋
・箸、スプーンなど
・飲料水
・イス
・テーブル
・クッキングペーパー
・ジップロック(ゴミ袋として)

⑤お風呂に入りに行くときの道具
・ヘッドライト
・お風呂セット(シャンプー・リンス・ボディーソープ)★
・タオル★
・着替えの下着★
・着替え、または寝間着
・エコバック

⑥キャンプをより快適にするためにあるといいもの
・洗濯ばさみ
・モバイルバッテリー
・UV対策(サングラス、帽子、日焼け止め)
・歯ブラシ
・化粧品(化粧水、メイク道具)
・虫よけスプレー(体用、住宅用)
・かゆみ止め

以下からは、まずはコロコロキャンプをする際の持ち物について、その詳細を解説します。

①キャリーケース

今回はコロコロキャンプなので、キャリーケースが必須です。様々な容量がありますが、登山ではキャンプ泊の場合、だいたい55L~70Lのザックが必要と言われています。ということで60L前後のキャリーケースがあればベスト。

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(画像=PIXTA、トリップノートより引用)

そのサイズのキャリーケースがなければ、入らなかった道具は、ひもなどを利用してスーツケース周囲に巻き付ける、細かいものや、軽くてかさばるものはリュックで背負う、キャリーオンバッグ(スーツケースの持ち手に引っ掛けて運ぶことが出来る、大型の折り畳みバック)などを利用して運びます。

②テント類

テント

これがないと話にならない、絶対に必要なテント。安いもので3,000円台から売られています(ただし、ちょっと重い)。あんまり使う機会がないようであれば、キャンプ場でレンタルすることも可能です。

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(画像=PIXTA、トリップノートより引用)

なお、山岳用テントであれば、2人用テントで1.5キロほど。これがツーリング用のテントになると2人用で2~3キロほど、オートキャンプ用になると4人用で10キロ近くあるものもあります。ただし、山岳用テントは軽く・強く作られている分高いので(5万くらいが相場)、ノーブランド品のツーリング用テントが3,000円で売られていたりもするので、そういったものでも十分ですよ!

グランドシート

テントの下には、グランドシートを引きます。地面にはけっこう小石やとがった小枝がおちているので、そういったものからテントを保護します。テント専用のものもありますが、最初はブルーシートで十分。

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(画像=PIXTA、トリップノートより引用)

ただし、テントの底面より少し小さめにして敷きます。グランドシートがテントからはみ出していると、もし雨が降った場合、テントからはみ出しているグランドシートの端から雨水が溜まってしまうんです。テントの下に雨をためる皿があるようなもの。テントはある程度撥水生地ですが、ずっと水にぬれている状態だと浸水してきますので、グランドシートのサイズには気を付けましょう。

フライシート

テントには「シングルウォールタイプ」と「ダブルウォールタイプ」があります。

シングルウォールタイプは、テント本体の布に防水処理がほどこされており(つまり雨に降られても大丈夫)、設営が簡単でコンパクトになるといったメリットがあるものの、結露(外気と中の温度差によって、室内がべちゃべちゃになる)が発生しやすいというデメリットがあります。

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(画像=PIXTA、トリップノートより引用)

一方、ダブルウォールタイプは、テントと外気の間にもう一枚布を貼り、空気の層を設けることで、間の空気が断熱材の役割を果たし結露が軽減されます。このテントの外側にはる布のことを「フライシート」といいます。

フライシートには防水処理がされていますので、雨が降ってもへっちゃらです。売られているテントのほとんどは、このフライシートがあるダブルウォールタイプ。今回もダブルウォールタイプのテントを使用します。

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(画像=PIXTA、トリップノートより引用)

ペグ・とんかち

ペグとはテントやフライシートを地面に固定するために使う杭のようなものです。これはテントを買うと付いてきます。これを地面にうちこむためにあったほうがいいのがトンカチ。トンカチといえば金属製のものが一般的ですが、100円ショップにも売られているゴムハンマーが個人的にはお勧めです。

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(画像=PIXTA、トリップノートより引用)

金属だとカキーン!カキーン!という音が耳障りなのですが、ゴムハンマーだと静かですよ。とんかちを持っていかなくても、地面が柔らかければペグを足で踏んだり、または石などを利用してペグをたたくという手もありますが、今回はコロコロ移動ですし、とんかちくらいの重さは許容範囲ですので、持って行ったほうが設営が楽でしょう。

ランタン

小型のものでかまいません。テント内で照明として使います。または後述するヘッドランプをお持ちであれば、ヘッドランプをテント上部に括り付けるという手もあります。

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(画像=えいぶゆう/TossyPhoto テント上部のランタン、トリップノートより引用)

ランタンがなければ、小型の懐中電灯にコンビニなどの白いビニール袋をかぶせて、輪ゴムなどで縛ります。懐中電灯を吊り下げると、顔に光が直撃してまぶしいのですが、白いビニール袋を使えば、内部で光が乱反射してイイ感じで明るくなります。

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(画像=PIXTA、トリップノートより引用)

発光チューブ

これは、あったら便利、というレベルなので必須ではありませんが、夜トイレに行って、テントに帰ってくるようなとき、真っ暗ななか懐中電灯で照らしても、どれが自分のテントなのか意外にわからないのです。そこで役に立つのが、釣りなどで使われる発光チューブ。

これも100円ショップで売られています(ただし、釣り具店で売られている発光チューブのほうが断然明るいです)。これをテントの外側に括り付けて置けば、一発で自分のテントがわかるという便利アイテム。まあ、あれば便利・・・というレベルのものですので無理に用意する必要はありません。

45Lくらいのゴミ袋

これは緊急時用です。撤収する時間に雨がふってきちゃった。チェックアウトの時間がせまっている。えーい!テントきっちりたたんで入れないで、とりあえずゴミ袋につっこんどけ!という場合に使います。まあ、お守りのようなものです。

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(画像=PIXTA、トリップノートより引用)

③寝るための道具

スリーピングマット

普通の布団でいうところの敷布団です。これがないと、テントの生地ごしに、小石や小枝のゴツゴツや、地面の熱(夏は暑く、冬は寒い)に悩まされ、眠れない!という状態になってしまいます。なので、マットは必須。マットは大きく3種類あります。

クローズドセルマット

クローズドセルは発泡ウレタン等で作られたマットです。くるくる丸めたり、ジャバラ状になっていたり、かさ張るものの設営は超簡単。テント内にさっと広げてしまえば、もう敷布団として使用できます。

安いものでは2,000円から高いもので8,000円程度。ウレタンなので、石や小枝が刺さっても問題なし!耐久性に優れお安く買えることから、最初の一枚にはクローズドセルマットが良いでしょう。

エアマット

名前から想像する通り、空気を入れて膨らますタイプのマットです。コンパクトになるのが魅力的なところ。空気の層によって地面の凸凹を感じません。軽量かつコンパクト、快眠が得られるエアマットですが弱点は穴が開いてしまえば、ぺたんこになり使えなくなってしまうところ。もしもの場合に備えて、部分的に修正する補修テープなんかもあります。

インフレーターマット

クローズドセルとエアマットのあいの子のような存在。バルブを開くと半自動で空気が入って膨らみます。中にはウレタンなどが入っているので、寝心地抜群。こちらも空気を取り込むため、穴空きには弱いものの補修テープで直すことが出来ます。

内部にウレタンが入っているため、撤収時、小さくたたむためにはちょっと力が必要です。でもあたたかさ、寝心地はダントツ一位です。

シュラフ(寝袋)

これも絶対必要。掛布団的存在。形状と素材によって種類がわかれています。

形状はマミー型とよばれるミイラ型のもの。山岳用テントではこちらが一般的。コンパクトに収納でき、体をぴっちりとつつむので、保温性に優れています。ただし閉塞感が嫌という人もいます。

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(画像=PIXTA、トリップノートより引用)

一方夏のファミリーキャンプで使われることが多いのが封筒型。長方形の筒状となっていてまさに封筒そのもの。側面にはチャックがついていて、全開にすると一枚の掛布団のように使用することもできます。ただし寒い時期のキャンプには隙間ができるため向いていません。

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(画像=PIXTA、トリップノートより引用)

素材は化学繊維とダウンの2種類があります。化学繊維はリーズナブル、汚れても洗濯できる、濡れても乾きやすいという一見いい感じに思える素材ですが、ダウンにくらべてとんでもなくかさ張るという難点があります。

一方ダウンは薄くても暖かい(つまり軽くて小さい)のですが、高く、濡れに弱い(いったん濡れるとなかなか乾かない)、洗えないわけではないですが、普通の洗剤であらってしまうとダウンについている油脂まで落としてしまい、ダウンの保温性が失われてしまうので、ダウン専用洗剤かエマールなんかを使います。乾かすときも自然乾燥で乾かそうとすると何日もかかるので、コインランドリーなどの大型の乾燥機をつかって乾かします。

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(画像=PIXTA、トリップノートより引用)

で、シュラフもめちゃめちゃ種類があって、何を選んでよいのか迷うところですが、歩き、自転車、バイクなどで日本一周や世界一周などしている人たちの間で絶大な人気を誇るのが、マミー型、ダウンタイプのmont-bellのダウンハガー800 #3です。

マミー型でありながらストレッチ性のある造りのため、足を中で組んだり、伸ばすことができます。ただし秋冬にはこのモデルは寒いです。寒い時期もキャンプをやりたい。という人は同じシリーズのもっとダウン量の多いものを購入されることをお勧めします。

暑い分には、体を入れないで掛布団のようにお腹の上にだけ掛ければいいので、実は夏も使えます。ちなみに筆者が持っているのは極寒地でも使える超あったかいタイプですが、それでも60Lのキャリーに収まります。

枕はあっても無くても、という感じです。というのも、適当なきんちゃく袋やタオルに、翌日の着替えをくるんで即席の枕を作ることが出来るので、新しく購入する必要はないかもしれません。

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(画像=PIXTA、トリップノートより引用)

ただし、快適に寝たい!というのであれば、これも種類があって、マットの項でお話した「エア」or「インフレーター」の選択肢が枕にもあります。だいたい数百円~3,000円くらいで枕を購入することができます。

アイマスク・耳栓

どこでも爆睡できる方は不要ですが、神経質な人は必須なのがアイマスクと耳栓です。アイマスクは光を通さない厚手のもの、耳栓は100円ショップやドラッグストアなどいろんなところで、いろんな種類のものを手にれることができますね。

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(画像=PIXTA、トリップノートより引用)

実は耳栓も、結構これがベストだ!というのが旅人の間で固まっていて、moldexのCamo Plugsを使っている人が多い気がします。なんせ本来の用途が、射撃、航空機、騒音のある車両や船舶の周辺での作業時なので、周囲がどんなにうるさくても静かな環境で寝ることができます。実店舗で売っているところは見たことがないので、ネット販売で探すのが確実です。

寝巻

お風呂上りに翌日の服を着て寝る派の人もいれば、薄手の寝間着を持参する人もいます。登山などの荷物の重量がシビアになるキャンプでは寝間着を持つ余裕はありませんが、コロコロキャンプであれば、寝間着を持って行ったほうがリラックスして休むことができます。