【2】青森県立美術館

アート好きにはファンも多い、建築やデザインの面でも見どころがたくさんある、青森市にある美術館です。

青森の三大美術館を車なしでも効率的に楽しむ徹底ガイド1.jpg
(画像=jihen2、トリップノートより引用)

見どころ① インパクト大!な名作品たち

この美術館で有名なのは、奈良美智氏の「あおもり犬」ではないでしょうか。中庭につくられた大きな白い犬は、どの季節でも違った表情があり、子どもから大人まで楽しめます。館内は撮影禁止のため写真はないのですが、奈良氏のエネルギー溢れる作品が他にもたくさんあり、多くのファンが訪れています。

青森の三大美術館を車なしでも効率的に楽しむ徹底ガイド1.jpg
(画像=jihen2、トリップノートより引用)

もうひとつこの美術館のコレクションで必見なのが、マルク・シャガールの巨大なタペストリー絵画。ジプシーの物語を描いたバレエ「アレコ」の舞台装飾(背景画)として制作された、全4幕のうちの3幕を保有しています。

そしてこの残りの1幕ですが、アメリカの美術館から借用し、2023年までは4幕が揃った状態で展示されているんです!長期借用ということで、その間は展示室で特別鑑賞プログラムが行われるなど、2023年までだけの見どころとなっています。巨大な空間に飾られた大作は圧巻なので、ぜひ訪れて実物を見てみてください。

見どころ② 三内丸山遺跡と美術館建築

建築ファンにも人気があるこの美術館の建築デザインは、すぐ近くの三内丸山遺跡にインスパイアされているのだそう。展示スペースのほとんどが地下にあり、壁や床は土がそのまま露出している、展示室としては珍しい空間です。メインの建物とは別にある「八角堂」も独特の雰囲気で、内部に奈良美智氏の大きな作品があります。

青森の三大美術館を車なしでも効率的に楽しむ徹底ガイド1.jpg
(画像=jihen2、トリップノートより引用)

これらのデザインの元となったのが、美術館から徒歩で10分ほどの場所にある三内丸山遺跡。縄文時代の住居跡や道具類が多数発見され、世界遺産にも登録された遺跡です。集落を再現した屋外エリアや、出土品を楽しく解説してくれるミュージアム「縄文時遊館」など、美術館とセットで訪れたいスポットです。

青森の三大美術館を車なしでも効率的に楽しむ徹底ガイド1.jpg
(画像=jihen2、トリップノートより引用)

青森県立美術館へのアクセスのポイント

こちらは青森駅から路線バスで20分ほどと便利な場所にあるので、他のスポットや移動と合わせて計画すればより充実した一日を過ごせます。アクセスが良い分、週末の昼前後はわりと混雑しているので、人が少ない時間にゆったり回りたい人は早めに行くのがおすすめです。

【3】弘前れんが倉庫美術館

シードル(りんごの発泡酒)の生産地として有名な弘前市。元シードル工場の煉瓦造の建物をいかし、弘前の芸術文化振興のために2020年にオープンした美術館です。

青森の三大美術館を車なしでも効率的に楽しむ徹底ガイド1.jpg
(画像=jihen2、トリップノートより引用)

見どころ① 最新の現代アート

この美術館のテーマのひとつが「サイト・スペシフィック(場所性)」で、この美術館のためにつくられた作品や、青森や弘前から着想した作品を楽しむことができるのが魅力です。

公式HPには以下のようにコンセプトが書かれています。

建築や地域に合わせたコミッション・ワーク(新たに作品を制作すること)を重視し、完成した作品を展示。さらに収蔵するという一連の流れによって、弘前ならではのコレクションを形成します。


出典:www.hirosaki-moca.jp

館内には、群馬県の原美術館にも作品があるジャン=ミシェル・オトニエル氏が、青森のりんごからインスピレーションを受けて新しくつくった作品や、奈良美智氏が工場の古材を活用してつくった作品などが見られます。

青森の三大美術館を車なしでも効率的に楽しむ徹底ガイド1.jpg
(画像=jihen2、トリップノートより引用)

2021年は春夏シーズン・秋冬シーズンと2部制でりんごをテーマにした企画展が開催されています。青森という場所にぴったりで、かつ新しさもあり、今後どんな展示が行われるのか楽しみですね。