りんごやねぶたなど魅力が多い青森県は、アートによる地域振興にも力を入れています。特に青森県立美術館、十和田市現代美術館、弘前れんが倉庫美術館という3つの美術館は、青森らしさと新しいアートの両方の良さが詰まっていて大注目です。それぞれの見どころと、公共交通機関でも効率よくエンジョイできる巡り方をご紹介!

はじめに

青森県では2020年に「AOMORI GOKAN」というプロジェクトができ、県内の5つの美術館・アートセンターが連携して魅力を発信しています。紹介する3館もこれに含まれており、いわば青森県がイチオシしている美術館といえます。

3つの美術館は、十和田市・弘前市・青森市とそれぞれ異なる市にあるので、県外から公共交通機関で訪れる場合は、新幹線やローカル線で巡ります。加えて、路線バスや循環バスなどをうまく活用することも計画のポイント!

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(画像=jihen2 © OpenStreetMap contributors、トリップノートより引用)

本記事では、青森では必見の3つの美術館の見どころをピックアップするとともに、お得なバスなどを活用してそれらを効率よく楽しむための、「アクセスのポイント」もプラスして紹介します。

【1】十和田市現代美術館

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(画像=jihen2、トリップノートより引用)

十和田市のまちづくりの一環である「Arts Towada」の核となる美術館で、2008年にオープンしました。国や市の施設が集まっていた官庁街通りというストリート全体を美術館に見立て、まちとアートが一体化したようなスポットになっています。

見どころ① まちと一体化したアート展示

到着するとまず目に入るのがたくさんの野外アート作品!美術館の建物の向かいの公園には、草間彌生さんのドット柄のキノコをはじめとする賑やかな作品たちや、不思議でかわいらしくてワクワクする作品が並びます。

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(画像=jihen2、トリップノートより引用)

美術館の入口には、十和田市の形をしたプレートに落下してきたりんごの立体作品や、りんごの木を描いた壁画などがあります。テーマやモチーフまでもが地域に結びついていて、青森そして十和田をあちこちで感じられます。

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(画像=jihen2、トリップノートより引用)

館内は、ガラス張りの小部屋が連なったような形になっていて、多くが名のある現代美術作家の作品が常設展示されています。それぞれに独自の世界が広がっていて、作品ひとつひとつのパワーがすごいので必見です。絵画などがずらりと並ぶような美術館とは全く趣が異なり、十和田ならではのアートの世界を存分に味わえるのが、この美術館の醍醐味です。

見どころ② のんびり過ごせるカフェ「cube(キューブ)」

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(画像=jihen2 陸奥湾産ホタテのクリームチャウダー (¥990)、トリップノートより引用)
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(画像=jihen2 タルトタタン (¥460)、トリップノートより引用)

地方の美術館だと時間をつぶせる場所がない・・という悩みがありがちですが、ここの併設カフェはつい長居してしまいそうな、とても居心地が良い場所です。

青森りんごのカレーやホタテのクラムチャウダーなどローカルなランチメニューも充実しているほか、アップルパイやタルトタタンなどのりんごメニューも豊富です。

十和田市現代美術館へのアクセスのポイント

東北新幹線の八戸駅または七戸十和田駅から、バスでのアクセスになります。八戸駅からだと「おいらせ号」がおすすめ!所要40分で1,150円、停留所の少ない長距離タイプのバスなので、とても快適です。七戸十和田駅からの場合も同じく所要40分ですが、こちらは路線バスなので680円とリーズナブル。

どちらも所要時間は同じくらいですが、本数が少ないので時刻表を事前に調べて、新幹線の時間とうまく合う方をチョイスしましょう。また、以下で紹介する弘前市・青森市まで移動して宿泊コースで東京方面から向かう場合は、行きは八戸駅、帰りは七戸十和田駅、と利用駅を変えて効率よく移動するのがおすすめです。