大ヒットドラマ「イカゲーム」で描かれているのは、現在韓国が抱えている問題そのものだったようだ。

現在ネットフリックスで配信されている人気沸騰中の韓国ドラマ「イカゲーム」。借金を抱えた大人たちが大金をかけ、子供向けのゲームに挑戦するというものだ。ゲームの勝者は人生を逆転できるほどの大金を得られる一方、敗者は命を奪われてしまう。

多くの債務者が登場するこの作品。実はフィクションではなく、現在の韓国の問題を忠実に映し出しているのだという。

ある日の深夜、ソウルの富裕層が集まる江南地区の荒れた路地には、チェ・ヨンス(仮名)が身を潜めていた。今回彼は、The Guardianの取材に応じた。

35歳になる彼は、フードデリバリーのアルバイトをしながら30人ほどの人々が集まる狭い部屋で暮らしている。

チェ・ヨンスによると、その部屋は「棺より少し大きいくらい」なのだという。まさに「イカゲーム」で描かれている低所得者に該当するのが、彼のような存在なのである。

そしてヨンスの現状はドラマではない。コーヒーを買う感覚でローンが借りられる今の韓国において、借金に苦しむ人々の数は年々増加しているのだ。