お礼状で使う季節の挨拶一覧

ビジネスでも真心が届くお礼状の書き方:基礎編
(画像=photo:PIXTA、『あそびのノート』より引用)

日頃、手紙をあまり書かないビジネスマンにとって、お礼状の最初の文章、季節の挨拶で手が止まってしまう方もいるのではないでしょうか?

以下におすすめの季節の挨拶をご紹介します。日本ならではの四季を楽しみながら、お礼状が相手に届くころの季節に合わせて選んでください。ニュースなどで使われる季語を参考にするのもおすすめです。

【3月】「早春の候」「春暖の候」「春分の候」「弥生の候」
「ひごとに春の訪れを感じる暖かさになって参りました」
「桜の蕾がようやく膨らんで参りました」

【4月】「陽春の候」「花冷えの候」「花曇りの候」
「桜の花の便りが届く頃になりました」

【5月】「新緑の候」「薫風の候」「立夏の候」「青葉の候」「若葉の候」
「さわやかな季節がやって参りました」

【6月】「初夏の候」「梅雨の候」「向暑の候」「深緑の候」
「梅雨らしい雨の匂いが立ち込める頃となりました」

【7月】「盛夏の候」「暑中の候」
「梅雨も明け、本格的な夏の陽射しが眩しい頃となりました」

【8月】「晩夏の候」「立秋の候」「残暑の候」
「残暑お見舞い申し上げます」

【9月】「初秋の候 」「秋分の候」
「稲穂が頭を下げ、実りの秋を感じる頃となりました」

【10月】「紅葉の候」「菊花の候」
「紅葉の葉が紅くなりはじめる頃となりました」

【11月】「晩秋の候」「深秋の候」「落葉の候」
「朝晩の冷え込みが日毎にましております」

【12月】「初冬の候」「師走の候」「年末の候」
「師走を迎え、何かと気忙しい日々を送っております」

【1月】「初春の候」「新春の候」
「寒中お見舞い申し上げます」

【2月】「立春の候」「節分の候」「梅花の候」
「三寒四温の候、貴社におかれましては益々ご清祥のことと存じます」

お中元・お歳暮でのお礼状文例

ビジネスでも真心が届くお礼状の書き方:基礎編
(画像=photo:PIXTA、『あそびのノート』より引用)

お礼状を送る機会がもっとも多い、お中元・お歳暮の参考テンプレートを送る相手のステイタス別にご紹介します。

①身内・親しい方宛て(横書き)

◯◯様、ご家族のみなさまにおかれましては、お変わりありませんでしょうか?

先日は結構なお菓子を頂戴し、誠にありがとうございました。

あまりにも美味しそうで、一人でいただくのはもったいなく、年始の家族、親戚

が集まる時にいただこうと思います。

昨年はコロナ禍で、親戚一同集まれなかったので、新年が待ち遠しくて仕方ありません。

私の方はおかげさまで元気に過ごしております。

来年はぜひ、直接お会いしたく、会食でも楽しみましょう!

どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。願っております。

敬具

ポイント]便箋、ハガキどちらも可。堅苦しくないよう配慮し、素直な感謝の気持ちを伝える。いただき物をどんな風にいただくのか?すでに賞味した場合はその感想を添える。

②ビジネス関係の方宛(縦書き)

拝啓

盛夏の候、貴社におかれましては、益々ご清栄のことと存じます。

平素は格別のご愛顧を賜りありがたく感謝申し上げます。

さて、このたびは結構なお中元の品を賜りまして、誠にありがとうございました。

さっそく、職場スタッフ一同で賞味させていただき、その美味しさに感激いたしております。

このようなお心づかいにこたえるべく、これからも日々、精励して参りますので、今後ともご指導ご鞭撻をよろしくお願いいたします。

暑さ厳しい折柄、皆様におかれましてはくれぐれもご自愛いただけますよう、お祈り申し上げ、略儀ながら書中にて御礼まで申し上げます。

敬具

令和◯年 ◯月◯◯日  (日付は文頭から2字下げる。和暦で年月日を記載する)

◯◯◯◯株式会社

◯◯(役職あれば明記)

◯◯◯◯株式会社 ◯◯様

ポイント]便箋のみ可。冒頭語・季節の挨拶・結語は定型があるので、主文にオリジナリティを出す。いただき物の感想や、相手とのお付き合いにおいての姿勢を記し、これからも良好な関係が築いていけるようまとめる。

③贈り物に対するお礼状(祖父母宛)

ひごとに春の訪れを感じる暖かさになって参りました。

お父様、お母様におかれましてはお変わりありませんでしょうか?

この度は、◯◯の中学入学に際して多大なお祝いをいただきありがとうございました。

家族ともどもお心遣いに感謝の気持ちで一杯です。

◯◯は、今から憧れの学舎に通える日を楽しみにしております。

新生活に慣れ親しみましたら、元気な顔をお見せしに伺わせていただきたいと思いますので、その際はどうぞよろしくお願い申し上げます。

季節柄、どうぞお身体ご自愛くださいませ。

敬具

ポイント]目上の方へは手紙が基本。ビジネスではないので、便箋は季節にあった絵柄などが描かれたものを使用すると、細かな心配りとともに、やわらかな印象も与えることができます。友人や同僚から贈り物をいただいた場合は、ハガキでも可。