コロナ禍において在宅ワークが浸透している今、ほとんどのコミュニケーションツールがメールとなりました。
そんなご時世だからこそ、印象に残るお礼状を送ってみてはいかがでしょう。
とくにビジネスにおいて、メールではなく手紙で届くお礼状は目を引くこと間違いなし。今回は、覚えておきたいお礼状の基礎知識から、季節ごとの挨拶や贈り物をいただいたときの文例など、ビジネスでもプライベートでもさまざまなシーンで活用できるお礼状の書き方をご紹介!
初めてお礼状を書く方はもちろん、教育実習中や就職活動中の方にもおすすめの内容です。
お礼状の基礎知識!マナーや書き方
まずは、お礼状を贈るタイミングやお礼状が必要となる状況などの基礎知識を覚えておきましょう。そもそも感謝の気持ちを伝えるお礼状はどんなときに送るものなのか、しっかり確認を。
・贈り物(お歳暮やお中元など)をいただいたとき
・お世話になった上司、先輩が退職されるとき
・お世話になった職場の上司、先輩が転勤・異動するとき
・来店いただいたお客様へのお礼
・会食やパーティ・式典へお越しいただいた方へのお礼
・結婚・披露宴へお越しいただいた方へのお礼
・インターンシップに参加した企業へのお礼
・就職活動でお世話になった方へのお礼
以上のようなケースに送ることが多いお礼状。なかでも目上の方から贈り物(お歳暮やお中元など)をいただいたときと、お世話になった上司、先輩が退職されるときは忘れずに送りたいものです。
メールでのお礼は手紙よりも早く、簡単で便利です。感謝の気持ちを伝えたい相手が社内や友人であれば、お礼メールでも問題ありません。
お礼状を贈るタイミング
贈り物をいただいたり、お世話になった方が退職されたりしたらすぐにお礼状を送りましょう。例えば、お歳暮やお中元などをいただいた場合は、受け取った3日以内にお礼状を送ることが大切です。
縦書き・横書きで異なるお礼状の書き方
①縦書きが推奨されるケース
礼儀を重要とする目上の方、取引先、先生へのお礼状は万年筆・手書きがベストです。あなたにとって重要な取引先ではない場合は、パソコン作成で可。便箋は、シンプルな白色を使うと良いでしょう。
②横書きが推奨されるケース
友人や親しい間柄の方へのお礼状です。縦書きにすると返って窮屈に感じられる可能性があるため、堅苦しくない横書きで可。縦書きでも、横書きでも、手書きは機械的な文字ではない、温もりが感じられるお礼状になります。
・書き方で注意したい点
縦書きと横書きでは、文章の構成が変わります。以下に違いを記します。①縦書き
冒頭語(拝啓)・季節の挨拶・主文・結語(敬具)・日付・自分の名前・宛名
②横書き
日付・宛名・自分の名前・冒頭語(拝啓)・季節の挨拶・主文・結語(敬具)
このように、書き方で順序が違ってきます。
自分自身で文章を考えるのは「主文」だけになりますので、お礼状を書く!と身構えなくても大丈夫です。後ほど、季節の挨拶(季語)・お送りする相手別に事例を紹介しますので、参考にしてください。
目上の方にハガキで贈るのはNG
お礼状は基本、手紙で送りましょう。ハガキで送る際は、親しい間柄だけに。 またハガキの場合は、最後に「はがきにて失礼いたします」の一言を添えましょう。
封筒を使うときの注意点
お礼状を書き上げたら、次は封筒への入れ方に注意を払いましょう
受け取った相手が封筒から手紙を取り出す瞬間をイメージしながら、手紙が読みやすいよう、マナーを守って入れましょう。
また、封筒は中身が見えない二重の和封筒、無地の白色がおすすめです。
入れ方のマナー
①縦封筒(長形4号)の場合は、便箋は「三つ折」
手紙の文頭を右上にして、下から上に3分の1、次に上から下に残りの3分の1を折ります。封筒への入れ方は、封筒を裏にし、折った便箋の書き出しが右上に来るように入れてください。
②横封筒(長方形)の場合も、便箋は「三つ折」
折り方は、縦封筒の場合と同じです。封筒への入れ方は異なり、手紙の書き出しが封筒の表から見て下にくるように入れます。
ビジネスや目上の方、取引先、先生へお礼状を出す場合は、縦型の和封筒「長形4号」を使うことも忘れないでください。 横封筒は基本、招待状や挨拶状で使うと覚えておくのがいいでしょう。