国民年金の保険料を支払わずにいると、未納のお知らせが届きます。実はその届いた封筒の色が危険度を表すというのをご存知ですか?保険料未納は百害あって一利なし。今回は保険料未納により起こることと払えない場合に相談する方法をご紹介します。

未納者が多い現状

国民年金の保険料額は定額で、年度ごとに改定されます。厚生年金とは異なり、被保険者が受け取っている報酬の金額に関わらず保険料額は一律です。
厚生年金の場合は、保険料はお給料から差し引かれるため滞納が起こりにくい仕組みになっていまが、自営業者やフリーランスの場合で国民年金のみに加入している人は自ら納める必要があります。国民年金保険料の納付率は70%前後 となっています。

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国民年金の保険料は?支給額は?日本の基礎年金を徹底解説(2018/12/31公開)

ピンクは一番危険!催告状が届いたら封筒の色を確認しよう

年金が未納状態になっていると、まず未納を知らせる内容のハガキが届きます。未納になっていることを忘れている方や気付いていない方もいるので、思い出してもらうための注意喚起と言える段階です。

それを無視して支払いをせずにいると、その後「特別催告状」という書類が届きます。封筒が青色、黄色、ピンク(赤色)と段階ごとに色分けされており、その意味は信号と同じように、青色は早めに支払うようにという段階、黄色が少し危険、赤色は危険、となっています。

ピンクの封筒で届いた催告状を無視すると、最悪の場合、財産の差し押さえが行われる場合があります。

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ピンクの封筒=ピンチ!国民年金の特別催告状が届いたらすぐにやるべきこと(2019/06/04公開)

国民年金保険料を滞納すると何が起こるのか

将来受け取る老齢基礎年金は、保険料納付済期間と保険料免除期間の合計が10年以上である場合、65歳から受け取ることができます。このとき、それまで支払った額に応じて受給額が決定するため、年金の未納期間がある人はその分受け取れる年金が少なくなります。

また保険料未納により障害年金が受け取れない可能性も出てきます。病気やケガで働けなくなったときに障害基礎年金を受け取れない可能性があるのです。

年金保険料を払っていない未納状態だと督促状が送付され、それでも支払わなければ最終的には財産が差し押さえられます。平成29年度の財産差し押さえは、1万4,344件もありました。

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国民年金未納の恐ろしい結末とは?当てはまる人は急いで対策を(2019/05/12公開)