24 年ぶりに共同脚本に挑んだベンは「マットと⼀緒に仕事することは楽しかったですし、この映画をとても誇りに思っています。」と製作の裏側を振り返りながら、その出来栄えを⼒強くアピール。共演者であり、本作でも特に重要な役どころであるマルグリットを演じたジョディ・カマーとル・グリを演じたアダム・ドライバーに対し「ジョディは素晴らしく、アダムは本当にすごい。登場⼈物の視点で描かれる物語の中では、演技の微妙な差によって本当の物語が現れてくるので、とてもデリケートな表現⼒が必要だったんです。」と絶賛した。

レッドカーペットには、シックなブラックのドレスに⾝を包み、劇中、信念を曲げることなく闘い抜いたマルグリットの強さを彷彿とさせる、凛とした姿のジョディ・カマーも登場。ジョディはマルグリットを演じる上で、⾃分⾃⾝でもマルグリットという⼥性がどんな⼈物だったのかリサーチを重ねたそう。その中で「この役について調べていくにつれ、男性に関しては多くの情報が残されているのに対し、⼥性に関しては残された情報がとても少ないということにとても驚かされました。」といかに⼥性の⽴場が無視されてきたのか、その事実にショックを受けながらも、「マルグリットという役を演じることで、この⼥性に“声”を与えることができるという点にとても惹かれたんです。彼⼥の⽴場に正義を与え、その物語を語ることはとても光栄でした。⾃分⾃⾝も励まされたし、皆さんにもそう感じてもらえたら嬉しいです。」とマルグリットという実在した⼥性へのリスペクトを明かしている。

原作を読み、映画化を熱望したマット・デイモンも、マルグリットという実在した⼥性に対し「彼⼥は今まで聞いたことがないような素晴らしいヒーローで、知った瞬間に映画にしたくなるような⼈物です。彼⼥が持っていた信じられないほどの勇気、彼⼥が戦っていたもの、そして彼⼥が取った⾏動は本当に素晴らしく、讃えられるべきものなのです」と最⼤の賛辞を贈り、彼⼥こそが本作誕⽣の⼀番のきっかけといっても過⾔ではない。